トランクルームを活用しよう!メリットとデメリット、おすすめの選び方は?

暮らしを考える

Written By 長尾 尚子

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トランクルーム・画像 トランクルーム・画像

収納が足りない!処分できない荷物の保管に役立つトランクルームに注目

「子どもの成長に従って家に物が増えてきた」「引っ越した先の収納スペースが今までよりも狭い」など、荷物をしまう場所への悩みは尽きません。

家を広く使うためにも、不要となった荷物は極力、処分したいものですが、お雛様などのように将来、子どもに贈る可能性のある物や、卒園アルバム・文集・賞状といった思い出の品々は、処分したくないので家の収納スペースを占拠している、というご家庭も少なくないはず。

捨てるに捨てられない物の保管方法としておすすめなのは、収納スペースをレンタルするトランクルームの活用です
必要なものを必要なときだけレンタルするシェアリングエコノミーの発達とともに、収納スペースもあらかじめ自宅に大量に確保するのではなく、必要に応じて拡張するという考え方が主流になりつつあります。
最近は、街なかのビルが丸ごとレンタル収納としてスペースを貸し出している場合も。また、空き地にいくつもコンテナが並んでいる光景を目にしたことのある方もいるでしょう。

そこで今回は、物の収納場所に悩むご家庭に向けて、トランクルームの種類やメリット・デメリットを解説。トランクルームの選び方、おすすめのサービスもあわせてご紹介します。

トランクルームの種類と利用するメリット、デメリット

トランクルームは、荷物の出し入れの方法や設置されている場所等によって様々な種類に分かれます。

もっとも有名なのが、屋内型のトランクルーム。アクセスが便利な駅チカのビルの中に設けられているタイプや、トランクルーム専用に建てられた建物などがあり、温度や湿度管理がしっかりしている点が特徴です。管理人が常駐しているトランクルームも多く、セキュリティ上も安心。家の収納と似た環境で保管したい物を預けるのに向いています。

一方で屋内型のトランクルームと同じくらい普及しているのが、屋外型のトランクルーム(レンタルボックス、コンテナトランク)です。こちらは空き地などにコンテナを設置し、利用者に鍵を貸し出すタイプが主流。郊外に多く、常駐の管理人や空調設備等はないものがほとんどです。外の物置などに収納する大型の荷物を預けるのに適しています。

その他、押入れ程度に収まる少量の荷物に特化したボックス型のトランクルームや、収納するアイテムが限定されているタイプ(衣類専用、ワイン専用、バイク専用etc.)のトランクルームもあります。

トランクルームのメリット

  • 家の中を広く使える
  • 物を捨てなくてすむ
  • 引っ越しや増築をするよりも費用が安い
  • 引っ越しやリフォームの荷物を一時保管できる
  • 空調管理されている屋内型はデリケートな荷物も預けられる(電化製品や書籍etc.)

トランクルームを利用する最大のメリットは、収納を外部化することによって家の中の収納家具や収納スペースを減らし、そのぶん家を広く利用できる点です
処分できずに場所をとっていた荷物を預けられるので、空かないと思っていたスペースを有効活用できるのも嬉しいポイント。
毎月のレンタル費用はかかりますが、収納のために引っ越しや増築リフォームをするよりも全体的なコストを抑えられるケースも少なくありません。

トランクルームのデメリット

  • 毎月の保管コストがかかる
  • 荷物の出し入れ時間が決まっている場合がある
  • 遠隔地にあるトランクルームは荷物の出し入れが不便
  • 収納した物の中身を忘れやすい(しまいこんだままになる可能性も)
  • 屋外型はセキュリティ・空調管理が不十分なケースも

一方、トランクルームのデメリットとしては、毎月のレンタル費用がかかる点が挙げられます。トランクルームの設備や立地、預け入れる荷物の量などによって保管コストは大きく異なりますが、屋内型のほうが屋外型よりも高く、1畳ほどのスペースで月々5,000円から15,000円前後。屋外型は月々3,000円から5,000円前後が相場です(東京・神奈川エリアの場合)。 トランクルームによっては、荷物の出し入れの時間が決まっていたり、空調などの設備がないケースもあるので、預け入れる荷物の利用シーンや耐久性を考慮して選ぶと良いでしょう

トランクルームの選び方

トランクルームは不動産業者や倉庫業者、大企業・中小企業といった様々な企業が運営しており、それぞれのトランクルームごとに特徴・サービス内容も異なります。
トランクルームを選ぶ際にチェックしたいポイントは、おもに以下の5つ。

トランクルーム選びのポイント その1: セキュリティ

警備会社と契約している、管理人が常駐している、監視カメラが設置されている、スタッフが定期巡回をしている、複製しにくいキーを使用しているなど、それぞれのトランクルームのセキュリティ体制をチェック。高価な貴金属類や現金・証券類などは、規約によって預けられないケースが多いので注意したい。

トランクルーム選びのポイント その2: 屋内か屋外か

多くのトランクルームでは、屋内型と屋外型で月額料金・空調・セキュリティなどに差がある。書籍などの紙類や衣類、季節家電といった湿度や熱に弱いものは屋内型がおすすめ。アウトドア用品や車の整備用品など耐久性はあるがかさばる物の収納には屋外型を検討すると良い。

トランクルーム選びのポイント その3: 空調管理

エアコンや換気などで温度・湿度管理を行っているトランクルームのほうが収納する荷物をいためる心配が少ない。空調設備が整っているのは屋内型のトランクルームが多め。
屋外型の場合、空調管理をしているトランクルームは少ないが、コンテナに断熱材を使用し、外気との温度差が生まれにくくしているものが多い。

トランクルーム選びのポイント その4: 荷物の出し入れ方法・時間

利用者が現地のトランクルームまで荷物を運び、引き出すときも自分で取りに行くケースが主流。このタイプは24時間365日荷物の取り出しができるトランクルームのほうが使い勝手が良い。
一方、倉庫会社や運送会社と提携するトランクルームは、大型倉庫で荷物を一括管理し、必要になった場合のみ宅配業者が自宅に届けるタイプも。配送料がかかるものの、自分で荷物を出し入れするよりも簡便なので、自家用車のない家庭におすすめ。

トランクルーム選びのポイント その5:立地、駐車場の有無など

トランクルームへのアクセス方法が便利かどうか。都心部には屋内型、郊外には屋外型のトランクルームが多く、アクセス面では屋内型のほうが有利なケースが多い。ただし、重量物を預ける場合は、車で乗り入れられる郊外の屋外型トランクルームのほうが重宝することも。
トランクルームによっては、有料の運搬サービスを提供しているほか、取り出したい荷物のみを宅配業者が配送してくれるのでチェックしておきたい。

おすすめのトランクルーム 5選

ハローストレージ

ハローストレージ画像

エリアリンク株式会社が運営するトランクルーム。全国に展開しており、物件数は業界トップクラス。駅チカのビルのフロア等を中心に展開する「屋内型トランクルーム」、輸送用コンテナを利用した「屋外型トランクルーム」、ひとつの建物が丸ごと屋内トランクルームになっている「トランクハウス24」、屋根付きボックスやガレージ・パーキングetc.でバイクを保管できる「バイク専用トランクルーム」の4種類のトランクルームを取り扱う。

セキュリティは警備会社や監視カメラによる24時間体制。鍵紛失時の再発行費用も月払料金に含まれる(安心保証パック)。荷物の出し入れ時間はトランクルームごとに異なるので契約前に確認しておきたい。

配達エリア 北海道、青森、宮城、福島、東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、愛知、岐阜、三重、静岡、新潟、石川、長野、福井、富山、山梨、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、岡山、広島、鳥取、島根、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
料金例(税抜)
  • 使用料…月額2,900円~
  • 管理費…月額1,100円~
  • 安心保証パック…月額550円
  • ※契約時にかかる初期費用…使用料(日割使用料+翌月分使用料)、管理費(当月分+翌月分)、事務手数料(使用料の1ヶ月分)、鍵代(屋外型4,400円、屋内型3,080円、セキュリティ登録料1,100円※屋内型のみ)
  • ※料金はトランクハウス24世田谷砧のもの(2020年9月9日時点)
ここがおすすめ!
  • 警備会社のALSOK・セコムによる警備体制、監視カメラによる24時間のセキュリティ
  • トランクルームごとに事務手数料や使用料の割引キャンペーンを実施

ハローストレージのサイトをチェックする

スペースプラス

スペースプラス画像

株式会社ランドピアが運営するトランクルーム。空調完備で監視カメラによる24時間セキュリティ体制を実施している「トランクルーム(屋内型)」、車での乗り入れが可能で大型物の収納に適する「コンテナトランク(屋外型)」、シャッター付きでバイクを1台ずつ収納できる「バイクコンテナ」の3種類のトランクルームを取り扱う。

セキュリティ面では、常駐管理人はいないものの、スタッフが定期的にトランクルームを巡回。屋内型、屋外型を問わず、基本的に24時間荷物の出し入れが可能となっている。
鍵の紛失時は10,000円(税抜)の再発行費用が必要となる点に注意したい。

配達エリア 北海道、宮城、福島、岩手、山形、東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、山梨、愛知、岐阜、三重、静岡、新潟、長野、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、岡山、広島、島根、山口、徳島、香川、高知、福岡、大分
料金例(税抜)
  • 使用料…月額4,286円~
  • ※契約時にかかる初期費用…使用料(日割使用料+翌月分使用料)、契約事務手数料(使用料の1ヶ月分※下限5,000円)、使用開始が毎月20日以降の場合は翌々月分使用料、契約更新時に更新料5,000円
  • ※料金はスペースプラス西小山店のもの(2020年9月9日時点)
ここがおすすめ!
  • トランクルームは屋内・屋外型とも原則的に24時間荷物の出し入れが可能
  • 屋内トランクルームには全室に収納棚を設置

スペースプラスのサイトをチェックする

サマリーポケット

サマリーポケット画像

株式会社サマリーと寺田倉庫が共同提供する収納サービス。家の中の荷物をサマリーポケットの専用ボックスに詰め、1箱単位で預けることができる
預かった荷物はサマリーポケットに到着後1点ずつ写真撮影され、スマートフォンアプリで管理可能。必要になった場合は、取り出し料を支払い、アイテム単位またはボックス単位で宅配業者に配送してもらうことができる(スタンダードプランの場合)。

アイテムの写真撮影がないエコノミープランや、本の保管に特化したブックスプランも用意。
保管は、貸し倉庫業で70年以上の実績を持つ寺田倉庫が湿度・温度管理、セキュリティともに万全体制で行っており安心できる。ボックスのサイズが限られているため、衣類や小物・書籍の収納に特におすすめ。

対応エリア 全国
料金例(税抜)
  • スタンダードプラン…月額保管料300~550円/箱、ボックス単位の取り出し1,000~1,200円/箱、アイテム単位の取り出し800~1,200円/梱包
  • エコノミープラン…月額保管料250~440円/箱、ボックス単位の取り出し1,000~1,200円/箱
  • ブックスプラン…月額保管料400円/箱、ボックス単位の取り出し1,000円/箱、アイテム単位の取り出し800~1,000円/梱包、ゆうメールの取り出し320~500円/梱包
ここがおすすめ!
  • はじめての利用で1,100円分のポイントクーポンプレゼント
  • 貸し倉庫業の老舗・寺田倉庫が運営しており、空調やセキュリティ管理も万全

サマリーポケットのサイトをチェックする

宅トラ

宅トラ画像

株式会社クオリティライフコンシェルジュが運営する荷物の倉庫保管サービス。ダンボール3個から大型家具まで荷物のサイズにあわせてプランを選び、郊外の倉庫に預け入れることができる
倉庫の保管および荷物の配送はヤマト運輸と提携しており、温度・湿度が一定に保たれた倉庫内で荷物を保管。セキュリティもヤマト運輸の社員が倉庫の管理・運用を行っており安心できる

預けた荷物は写真撮影のうえ、マイページの荷物管理画面に登録され、取り出したい場合はWEBから出庫依頼をすることで自宅に配送される。
最低利用期間は6ヶ月間となり、それより短期間での利用でも6ヶ月分の料金が必要となる点に注意したい。

対応エリア 全国
料金例(税抜)
  • ちびトラ3…月額保管料1,480円、初回引取料4,500円、ダンボール費用900円/3箱、配送料金(片道・税抜)1,500円
  • ちびトラ5…月額保管料1,980円、初回引取料7,500円、ダンボール費用1,500円/5箱、配送料金(片道・税抜)1,500円
  • ミニボックス…月額保管料4,980円、初回引取料19,000円、配送料金(往復・税込)1,818~24,200円
  • レギュラーボックス…月額保管料6,000円、初回引取料22,000円、配送料金(往復・税込)1,818~24,200円
  • 大型荷物…月額保管料2,250~12,300円、初回引取料6,850~27,450円、配送料(税込)10,591~34,269円
  • ※契約時にかかる初期費用…初回引取料、日割保管料、月額保管料2ヶ月分
  • ※初回引取料は東京都の場合(集荷エリアごとに異なる)
ここがおすすめ!
  • 小物から大型家具まで荷物の大きさにあわせてプランを選べる
  • 倉庫内は温度・湿度管理を徹底。ヤマト運輸社員が常駐し倉庫の管理・運用を行う

宅トラのサイトをチェックする

加瀬のレンタルボックス

加瀬のレンタルボックス画像

貸し倉庫や不動産開発を手がける加瀬倉庫が運営するトランクルーム。ビル内のフロアをパーテーションで区切って貸し出す「トランクルーム」のほか、屋外に設置したコンテナに荷物を収納する「レンタルボックス」、バイク専用の収納スペース「バイクヤード」、大型の荷物保管や作業スペースとして活用できる「ガレージ倉庫」の4種類のプランを提供している。

セキュリティは警備会社のALSOKと提携し24時間警備体制を敷いているほか、トランクルームと建物出入口の2重ロックで防犯性を高めている。荷物の出し入れが24時間365日可能で、最短1ヶ月から預け入れできる点も嬉しい

対応エリア 北海道、青森、秋田、岩手、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城、山梨、愛知、岐阜、三重、静岡、新潟、石川、長野、福井、富山、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、鳥取、島根、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、熊本、宮崎、佐賀、鹿児島
料金例(税込)
  • 0.7畳…月額使用料6,600円、月額共益費2,200円
  • ※契約時にかかる初期費用…日割使用料、月額使用料1ヶ月分、共益費1ヶ月分、事務手数料(月額使用料の1ヶ月分)
  • ※料金はトランクルーム神奈川区新子安3のもの(2020年9月9日時点)
ここがおすすめ!
  • 全トランクルームに台車を完備。通気性の高いパーテーションを使用。換気設備も
  • 警備会社(ALSOK)による24時間警備を実施。全拠点ともトランクルームと建物入口の二重ロック

加瀬のレンタルボックスのサイトをチェックする

Author: 長尾 尚子
フリーランスライター。得意分野は、育児・教育、住宅ローン、保険、金融、エンタメetc.。子ども3人を育児中のママでもある。 【資格】消費生活アドバイザー、FP2級

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