発達障害の子どもの中学受験を考える

育児を考える

Written By 働くママ編集部

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発達障害の子どもと中学受験

「子どもに良い教育環境を与えてあげたい」「受験の回数を減らしてのびのびと育ってほしい」等、様々な理由から、発達障害のお子さんの中学受験を検討する保護者の方は少なくありません。
一般に中学受験は、発達の早い子どもが学習環境の整った私立中学を目指して行うイメージがあります。

しかし、私立の中学校の中には、偏差値だけを重視するのではなく、本人の個性を尊重した教育に力を入れている学校も数多くあり、校風は様々。受験の難易度や倍率にもばらつきがあり、必ずしも私立というだけでハードルが高いとは限りません。

受験するにあたって、専用の試験対策や面接対策が必要になることは事実ですが、本人と家族の適正、やる気次第で十分に私立中学へ進学することが可能です

発達障害の子ども必見!注目の学習教材

すらら

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(株)すららネットが提供する無学年方式の学習教材。パソコンまたはタブレットを使用することで、対話型の学習を実現しており、発達障害の子どもが利用する学習教材としても高い評価を獲得している。

すららの魅力は、現役の塾講師が「すららコーチ」として学習をサポートしてくれる点。専門の塾講師が学習中の質問などに回答するほか、子どもの目標に合わせて学習計画などもアドバイス。
発達障害や不登校のサポート経験があるすららコーチも在籍しており、希望のサポート内容を相談できる
中学受験のための専門コースを設置している訳ではないが、日々の学習をサポートしてくれる学習教材として、すららが大きな力になってくれることは間違いない。

対象 小学校1~6年、中学校1~3年、高校1~3年
教科 国語、数学(算数)、英語
料金
  • 入会金……10,800円(税込)
  • 小中コース……月額8,640円(税込)

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発達障害だからこそ、その子に合った中学校選びが重要になる

発達障害と中学校選び

発達障害を持つ子どもは、日常生活の中で周囲の理解やサポートを必要とします。発達障害があるからこそ、その子に合った環境で学生生活を送れることが、より重要とも言えるでしょう。
子どもの個性を理解し、伸ばそうとしてくれる中学校にめぐり合うことができれば、保護者としては非常に心強いもの。
しかし、受験勉強を親子で乗り越えられるのか、発達障害児の中学受験をサポートする塾や学習教材などはあるのか、と不安に思う方が多いこともまた事実です。
そこで今回は、発達障害を持つ子どもが中学校を受験をする場合のメリット・デメリット、中学校選びのポイント、おすすめの塾や通信教育をご紹介します。

Column

発達障害とは?

発達障害者支援法※1によると、発達障害とは、「自閉症(ASD)、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)その他これに類する脳機能の障害」と定義されています。
文部科学省の調査では、通常学級に在籍している発達障害の可能性がある児童生徒の割合は6.5%※2。およそ100人に6~7人という、決して少なくない数の子どもたちが発達障害の可能性を抱えながら通常の学校生活を送っていると言えるでしょう。

発達障害の子どもが中学受験をするメリット・デメリット

それでは次に発達障害の子どもが、中学受験にチャレンジするメリットとデメリットを考えてみましょう。

中学受験のメリット
中高一貫校、大学付属校に進学した場合、受験の負荷が軽減される
小学校時代にいじめなどがあった場合、今までの人間関係をリセットできる
子どものIQが高い場合や特定分野に興味・関心がある場合、長所を伸ばす教育ができる
常駐のスクールカウンセラーがいる等、支援体制が整っている
発達障害に対する周囲の理解が深い
授業について行けない場合の補習が充実している
学校によっては少人数制や担任2人体制などを実施している

中学受験をするメリット

発達障害の子どもが中学受験をするメリットは多くありますが、代表的なものとしては受験の回数を減らせる点が挙げられます。中高一貫校や大学付属校に進学すれば、受験の負荷が軽減されるため、その時間を、学習の補助に充てたり得意分野を伸ばすことに使えます。
また、発達障害のある子どもの場合、学業面で保護者のサポートを必要とするケースが多いことから、反抗期を迎える中学生のころよりも、小学生時代のほうが、親子での受験対策がしやすいという側面があります。
さらに、小学校時代に学級内でトラブルがあった場合などは、地元の子どもが進学する公立中学ではなく私立中学に進むことで固定化した人間関係をリセットする効果もあるでしょう。

中学受験のデメリット
公立中学と比較すると学費が高い
受験勉強によって本人や家族の負担が大きくなる場合がある
子どもの適性に合わない学校選びをすると入学後に不登校や退学につながるケースも

一方、中学受験の一番のデメリットは、やはり学費です。文部科学省の調査によると、私立中学校の学費は年間132.7万円と、公立中学校の年間47.9万円を大きく上回っています※3
また、受験のための試験対策や面接対策などが親子ともども負担となるケースや、入学後に本人が学校になじめないケースなども考慮しておく必要があります。
私立の受験内容・学習サポート体制や教育方針・校風は、それぞれの中学校ごとにばらつきがあります。受験の難易度、発達障害への対応・理解度などを、事前によくチェックしておきましょう

※3 「平成28年度子どもの学習費調査」(文部科学省)

発達障害の子どもの中学受験 失敗しないためのポイントは?

学校選びは偏差値に左右されずに、自分の子どもに合う学校を選ぶ

自分の子供に合う学校選び

中学受験の最重要ポイントは、子どもに合う「学校選び」です。私立中学の多くは高度な学習内容を特長としているため、「偏差値の高い学校=教育の優れた学校」と考えてしまいがち。
しかし、発達障害の子どもが充実した学生生活を送るために重要なのは、偏差値だけではなく、自分の個性を理解してもらうことです。仮に、子どものIQ(知能指数)が高く、学力的には支障がなかったとしても、学校側に発達障害への理解や受け入れ態勢がなければ、必要な配慮を期待することはできません。

学校選びの際は、まず説明会に参加し、学校側に発達障害の内容を告げた上で、受け入れ態勢の有無などを確認してみましょう。
学校側の態勢に問題がなければ、子どもと一緒に学園祭・文化祭などのイベントや体験授業に出かけ、校内の雰囲気をチェックしたり、子ども自身の反応や感想を参考にするのも良い方法です。

現在の子どもの学習理解度をしっかりと把握する

中学受験のもう1つのポイントが、学習計画を立て、それを確実に実行していくことです。発達障害の子どもの場合、得意分野と苦手分野との差が大きいケースがあるため、学習内容への理解が小学校の授業進度と一致していない場合も少なくありません。
まずは現在の学習理解度をチェックし、それをベースとして学習計画を立てると良いでしょう。

公開模試で現在までの理解度をチェック!

学習理解度のチェックでおすすめなのは、首都圏模試センターや大手学習塾などが実施している公開模試を受けてみる方法です。日能研や四谷大塚など全国展開する学習塾はもちろん、地域の学習塾でも中学受験向けの模試を定期的に実施しています。
このときに受ける模試は子どもの学習理解度をチェックするためなので、仮に結果が振るわなかったとしても、焦ったり落ち込んだりする必要はありません。子どもの現在位置を確認し、間違った問題を解けるようにするとともに、上手に解けた問題についてはしっかりと褒め、自信につなげていくことも大切です。

主な公開模試と対象学年
首都圏模試センター……小3、小4、小5、小6
日能研 全国公開模試……小4、小5、小6
四谷大塚の公開テスト……小4、小5、小6

無学年方式の教材で弱点を克服していく

また、学習理解度の把握と弱点の克服をセットで進めたい場合は、無学年方式の学習教材を活用する方法もおすすめです。
無学年方式とは、学習カリキュラムを学年で区切らず、本人の特性や理解度に合わせて学習内容を調整する学び方。不得意分野などで学年をさかのぼって学習する必要がある場合も、適切な箇所からの学び直しが可能です。
近年、家庭用の学習教材にも、この無学年方式を取り入れた通信教育等が登場し、従来の学年制カリキュラムへの対応が難しい子どもの学習サポートツールとして期待が高まっています

発達障害の子どもの中学受験 勉強の対策はどうする?

中学受験の勉強は、小学校の通常授業をこなすだけでは不充分であるケースが少なくありません。また、不得意教科などで授業の理解に穴がある場合も、受験勉強が思うように進まず、志望校の入試にパスすることが難しくなります。

塾や家庭教師、通信教育などの教育支援サービスの中には、発達障害の子ども向けのカリキュラムを提供しているところがあります。なかには中学受験の対策を実施している教育支援サービスも。
このように、発達障害への理解が深い塾や通信教育を利用することで、その子の特性や課題に合わせた指導を期待できます。

発達障害の子どもの中学受験対策:自宅学習型

すらら

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(株)すららネットが提供する対話型アニメーション教材。パソコンまたはタブレットを使用して自宅学習ができる。無学年方式のカリキュラムを採用しており、得意分野の先取り学習や、苦手分野の学年をさかのぼっての学習が可能
また、現役の塾講師が「すららコーチ」として学習をサポートしてくれる。

学習中の質問などに回答するほか、子どもの目標に合わせて学習計画などもアドバイス。発達障害や不登校のサポート経験があるすららコーチも在籍しており、希望のサポート内容を相談できる
中学受験・高校受験については、専用の対策(過去問対策、入試対策など)は実施していないが、学習習慣の定着や基礎学力アップ、定期テスト対策といった中学受験に必要な学力の下地作りに役立つ。
なお、すららでは学習塾と提携して全国に「すらら導入塾」を展開しており、すらら教材を利用した対面式学習にも対応している。
※参考:中学受験を考えている保護者様へ(すらら)

対象 小学校1~6年、中学校1~3年、高校1~3年
教科 国語、数学(算数)、英語
料金
  • 入会金……10,800円(税込)
  • 小中コース……月額8,640円(税込)
  • 中高コース……月額8,640円(税込)
  • 小中高コース……月額10,800円(税込)

すららのサイトに行く

発達障害の子どもの中学受験対策:家庭教師型

家庭教師のノーバス

家庭教師のノーバス・画像

(株)ワン・ツー・ワンが運営する家庭教師派遣サービス。学年別コースや受験対策コースのほかに、発達障害や不登校・ひきこもりの子どもを専門にサポートする「こころの未来」コースを用意している。
教師のほかに専任の学習プランナーがつき、学習時の不安や悩みをダブルでサポート。

家庭教師は、学力テスト、指導力テスト、礼儀・マナーチェックなどを実施し、厳格な採用基準によって採用されている。万一、教師が子どもと合わない場合は、無料で変更することも可能。料金システムも定額制でわかりやすく、ホームページ記載以外の追加料金は発生しない
派遣エリアは、東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・愛知・三重・岐阜。また、首都圏を中心に全国20か所に家庭教師センターを設置しており、受験時の面接対策(模擬面接)や進路相談もできる。

対象 小学校1~6年、中学校1~3年、高校1~3年
教科 国語、数学(算数)、英語、理科、社会
料金
  • 指導料……18,800円~31,600円(税別)※学年、コースにより異なる
  • センター登録費……20,000円(税別)
  • 学習サポート費……月額3,000円(税別)
  • 教師交通費……定期券区間外のみの実費

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発達障害の子どもの中学受験対策:通塾型

LITALICOジュニア(リタリコジュニア)

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(株)LITALICOが運営する発達障害の子どもの学習やソーシャルスキルアップ等を目的としたサポート教室。塾としての学習指導だけではなく、コミュニケーション指導、児童福祉法に基づく放課後等デイサービスの運営、学校への提案文書作成や学校訪問など、発達障害児の支援をトータルで手がける

教室所在地は、東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・大分・兵庫・京都。個別指導や保護者面談などのマンツーマン指導が中心となる「Aプラン」と、教室人数により料金が変わる「Bプラン」の2種類があり、教室ごとに提供プランが異なる(ただし、いずれのプランも、子ども一人一人に合わせた指導プランを作成し、保護者と共有したうえで授業を提供)。
教室見学や体験授業は随時受付。兄弟割引やスカラシップ(奨学金)制度も実施している。

対象 幼児(0~6歳)、小学校1~6年、中学校1~3年、高校1~3年
教科 国語、数学(算数)、英語、理科、社会
料金
  • 入会金……15,000円(税別)
  • 教室運営費……2,000円(税別)
  • Aプラン……20,000円~58,000円(税別)
  • Bプラン……5,200円~2,000円(税別)

LITALICOジュニア(リタリコジュニア)のサイトに行く

まとめ

ひとくちに発達障害と言っても、その症状にはADHDや自閉症など様々な切り分け方があり、さらには一人一人の子どもにも、その子ならではの個性があります。
「じっとしていることが苦手」「うっかりミスが多い」等、学習面での不安から中学受験を迷う保護者の方も多いでしょう。当然ながら、子供やご家族の負担が大きい場合は、無理に私立中学を目指さないほうが良い場合もあります。

ただし、本人やご家族にとって魅力のある私立中学が見つかったり、中学受験というハードルを越えることで自信を持てたりと、受験することがプラスに働くようであれば、親子で力を合わせて中学受験にチャレンジするのも1つの方法。
最近は、発達の遅れや授業の理解不足をサポートする学習教材や塾も充実しており、子どもが受験勉強に困難を感じるときは、これらの学習支援サービスを利用することもできます。

我が子に中学受験をさせようか迷っている保護者の方は、発達障害の子どもが必要とする「周囲の理解」や「個性を伸ばせる環境」を実現できる学校がないかどうか、まずは周辺の私立中学の情報収集と、お子さんの中学校生活への希望を聞くことから始めてみてはいかがでしょう。

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