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夏休みの自由研究はどうする?テーマの決め方とおすすめのサービス
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夏休みの自由研究 テーマの決め方は?
夏休みの宿題の中でも、頭を悩ますものと言えば自由研究。小学校によっては任意提出としている学校もありますが、多くの学校では必須課題の一つ。また長い休みを利用して1つのテーマに取り組む自由研究は、子供が自主性を育み、知識の幅を広げる良い機会になることは間違いありません。
ただ、やっかいなのが自由研究のテーマでもある「自由」の2文字。漠然と自由と言われても、どのようなことをすればいいのかがわからず、テーマの決め方に悩む子も少なくありません。毎年、夏休みの後半に我が子に相談され、時間もない中、親子でアイデア出しに苦労する……という保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「自由研究のテーマの決め方」にスポットを当て、自由研究のテーマを選ぶときのコツと注意点、おすすめのテーマや自由研究のテーマ探しに使えるサービスなどをご紹介します。
目次
自由研究テーマ 決め方のコツと注意点
自由研究テーマの探し方のコツ
- 興味のあることや日常生活で気になっていることを調べる・やってみる
- 教科書を参考にする
- 科学館・博物館・美術館・水族館・動物園などのワークショップやイベントに参加する
- 自由研究について本・新聞・インターネット等で調べる
自由研究テーマの探し方のコツ興味のあることや日常生活で気になっていることを調べる・やってみる
子供自身の興味や疑問には自由研究のヒントがたくさんつまっています。たとえば、昆虫好きの子であれば、昆虫採集やカブトムシの観察をするといった具合に、楽しく自由研究に取り組むためにも、まずはお子さんの興味のある分野に注目してみましょう。
また、子供が何気なく口にした疑問(どうしてクレジットカードで買い物ができるの?etc.)をもとに、親が調べる方法をアドバイスしてあげるのもおすすめです。
自由研究テーマの探し方のコツ教科書を参考にする
教科書には、授業のプラスアルファとして「やってみよう」「考えてみよう」といった課題やコラムが載っています。子供の得意な教科の中に自由研究のテーマになるものがないかを親子でチェックしてみましょう。教科書の課題は、それぞれの学年に合わせた内容となっているため、子供の年齢に合わない(難易度の高すぎる・低すぎる)テーマを選んでしまう心配が少ない点もメリットです。
自由研究テーマの探し方のコツ博物館・科学館・美術館・水族館・動物園などのワークショップやイベントに参加する
博物館や科学館・美術館では、子供を対象としたワークショップがよく開かれています。物作りに取り組むワークショップの場合、制作物を提出するだけでなく、ワークショップの内容(制作の手順、材料など)をレポートにまとめると自由研究らしくなります。
また、水族館や動物園では、飼育員が仕事をしているバックヤードを案内するツアーや、夜の園内に入れるイベントを実施しています。中には人気が高く抽選となるケースもあるので、早めの応募やチケット購入がおすすめです。
自由研究テーマの探し方のコツ自由研究について本・インターネット等で調べる
本やインターネットでは、様々な自由研究のアイデアを調べることができます。テーマはもちろん、実験や制作などは具体的な手順が解説されているケースも多いので、子供と一緒に調べてみましょう。文字や図だけでは手順がわかりにくい場合は、動画サイトを参考にする方法もおすすめです。
自由研究テーマを決めるときの注意点
自由研究テーマを決めるときの注意点年齢に合ったテーマにする
自由研究のテーマが子供の年齢に合っていない(中学生レベルなど)場合は、挫折の原因になります。テーマを決める際は、対象年齢と、現時点で子供が持っている知識・スキルを考慮しましょう。
自由研究テーマを決めるときの注意点所要日数を意識する
夏休み期間中にできるかどうかも自由研究のテーマを決める際のポイントです。自由研究では、調査や実験以外にも、調べた結果わかったことや実験結果をまとめる時間も必要になります。まとめの時間も意識したテーマとスケジュールを心がけましょう。
自由研究テーマを決めるときの注意点材料が簡単に手に入るもの、調査対象etc.が身近なもの
実験や制作に使う材料が手に入りにくかったり、調査や観察の対象がなじみのないものやめったに見られないものだったりすると、自由研究がストップしてしまう可能性があります。
実験や制作をテーマとする場合は、材料が手に入りやすいもの、調査や観察をテーマとする場合は、調査対象が身近なもの(星や月、動物・植物・昆虫etc.)にするのがおすすめです。
自由研究テーマを決めるときの注意点高額な費用がかかるテーマは避ける
自由研究のために遠隔地へ行く必要がある場合や、高価な道具が必要になる場合は、費用対効果を意識しましょう。自由研究以外の目的でも役に立ちそう(ロボット製作でプログラミングを覚えるためにタブレットを購入するetc.)であれば、自由研究をきっかけに導入するのも1つの方法です。ただし自由研究のためだけに高額な費用をかける必要はありません。
自由研究におすすめのテーマ
自由研究のテーマは、研究の分野・内容によって何種類かに分かれます。ここでは、おもな自由研究の分野とテーマをご紹介します。
自由研究におすすめのテーマ実験
理科が好きな子供におすすめの分野です。学校の教科書や、本・インターネットには、様々な実験テーマを見つけることができます。
実験は、1日から3日でできる比較的短期のテーマが多いのもメリット。ただ実験をおこなうだけではなく、「なぜそうなったか」という考察を書くようにすると、自由研究としてのレベルが上がります。また、実験中はそれぞれの手順ごとに写真を撮っておくと、実験終了後のまとめを作成する際に便利です。
おすすめのテーマ
- 太陽光を使って水をお湯に変える(1日)
- 泥水を濾過してきれいな水に変える(1日)
- 虹を作る(1日)
- 氷の溶け方を比べる(1日)
- 色の違いによる温まり方の差を調べる(1日~3日)
自由研究におすすめのテーマ調査
社会科が好きな子供におすすめの分野です。本やインターネットで調べる以外にも、実際に現場を訪問・見学したり、他人にアンケートを取ったりと、行動力が求められるテーマもあり、子供が自主的に学ぶ姿勢を育むのに役立ちます。取り組み期間は1日から1週間程度とさまざまなので、子供の年齢や自由研究に割ける時間をもとにテーマを選ぶと良いでしょう。
おすすめのテーマ
- 工場見学(1日)
- 砂浜に落ちているものを調べる(1日)
- おじいさんやおばあさんに昔の話を聞いてみる(1日~3日)
- 史跡訪問(1日~3日)
- リサイクルマークについて調べる(1日~3日)
- 電気はどこから来るか調べる(3日~1週間)
- 家の中の日用品や食料品について、どこで何を買っているか調べる(1週間)
自由研究におすすめのテーマ飼育・栽培・採集
自然や動物が好きな子供におすすめの分野です。飼育や栽培は、ある程度の時間が必要。観察する対象の変化を毎日記録する必要があるため、夏休みのスタートから余裕を持って取り組みましょう。標本づくりも採集に時間がかかります。
観察した結果は、イラストにしたり、写真に撮ったりと、ビジュアルで見られるようにすると自由研究のレベルを上げることができます。
おすすめのテーマ
- セミの羽化を観察する(1日)
- 夏の星座を観察する(1日~1週間)
- 樹液に集まる虫を調べる(1日~1週間)
- 動物園や水族館の動物・魚を観察する(1日~1週間)
- 植物や貝殻の採集と標本作り(1週間~2週間)
- カブトムシやクワガタの飼育・観察(1週間~2週間)
- アサガオやゴーヤの栽培・観察(1週間~2週間)
自由研究におすすめのテーマ工作・制作(製作)・クラフト
ものづくりが好きな子供におすすめの分野です。自由研究を提出する際は、完成品だけではなく、材料や制作過程を記録に残し、難しかった点や工夫した点などもまとめましょう。
制作物によっては時間がかかるケースもあるので、余裕を持って取り組むのがおすすめ。難易度が高い物を作る場合は、万一失敗したときのために、材料を余分に用意しておくと良いでしょう。
おすすめのテーマ
- 保冷剤で芳香剤を作り(1日)
- 石鹸作り(1日~3日)
- 機械を分解してみる(1日~3日)
- モーターを作る(1日~3日)
- 牛乳パックからの紙作り(1日~3日)
- ロボット製作(3日~1週間)
自由研究におすすめのテーマ創作・アート
ものづくりの中でも絵画やイラスト・デザインに興味がある子供におすすめの分野です。ある程度完成形をイメージしてから材料をそろえるようにすると失敗が少なくなります。工作分野の自由研究と同じく、制作物によっては時間がかかるケースも多いので、夏休みの最初から取り組むようにすると安心です。
おすすめのテーマ
- パラパラ漫画作り(1日)
- 美術館や博物館のワークショップに参加する(1日)
- お祭りのポスター作り(1日~3日)
- 旅行新聞・旅行ジャーナル作り(1週間)
- 絵本作り(1週間~2週間)
自由研究のテーマ探しにおすすめのサービス
1. 読売KODOMO新聞

読売新聞社が発行する小学生新聞。国内外のニュースを小学生にも理解できるよう噛み砕いて説明している。紙面はフルカラーで、大きな写真や図が使用されており、すべての漢字はふりがな付き。また、図鑑などの編集に定評のある小学館や、大手学習塾・四谷大塚の協力も受け、中学受験にも応用できる読み物や学習コーナーを多数用意している。発行は毎週木曜日。タブロイド判、20ページ。夏休みには自由研究をテーマにした自由研究新聞も発行している。
料金 | 月額550円(税込) |
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2. 進研ゼミ 小学講座

小学生向け通信講座大手のベネッセが提供する通信教育。紙のテキスト主体で学ぶ「チャレンジ」と、専用のタブレット端末に講座が配信される「チャレンジタッチ」の2パターンの学習方法が可能。「チャレンジ」「チャレンジタッチ」とも夏休みには付録の顕微鏡と「夏休み宿題お助けブック」が手元に届き、顕微鏡を使った自由研究などのアイデアを得られる。読書感想文を書くポイントが解説されている点も嬉しい。
料金(毎月払いの場合) | 【チャレンジ・チャレンジタッチ共通】 月額3,930円(税込)~6,540円(税込) |
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自由研究のまとめ方
自由研究では、選んだテーマに沿って実験や調査・制作などをおこなうだけでなく、研究の過程や結果をレポートにまとめることによって、より高いレベルの自由研究にすることができます。
慣れていないと難しく感じる自由研究のレポートですが、まとめ方には一定のルール(型)があるため、実験・調査・制作などの最後に型に沿って作成しましょう。
自由研究のまとめで記載する内容
- 自由研究のテーマ…1行程度の短い内容でわかりやすく書く
- 自由研究の動機…そのテーマを選んだ理由。どのような場面で、何を見て、どのように感じ、何を研究しようと思ったか
- 自由研究の目的…2の動機からどのようなことを明らかにしようとしたか。※2.と3.はまとめて書いても良い
- 自由研究の内容(実際におこなったこと。実験・調査・観察など)
- どのような方法で調べたか(準備したもの、取り組んだ期間など)
- どのような結果が得られたか(グラフや写真などを用いるとわかりやすい)
- 結果から得られた考察など
- 自由研究の反省と今後の課題…自由研究をおこなってみての感想、さらに追求したいことなど
レポート用紙にまとめる場合は、厚紙などで表紙を作り、自由研究のテーマをタイトルにするのがおすすめ。
また、学校で自由研究の発表の時間が設けられている場合は、模造紙やポスターなど大きめの紙にまとめを作成すると見やすくなります。
どちらのまとめ方も、写真やイラスト、グラフなどを使うことで、研究内容がグッとわかりやすくなるので、自由研究の最中には、こまめに記録(写真やスケッチ、覚え書きなど)を残すようにしましょう。
子供が楽しんで取り組める自由研究テーマを選んで夏休みを有意義に過ごそう!
自由研究は明確なテーマが与えられていないだけに、どのようなものに取り組むべきか頭を悩ませているご家庭も多いでしょう。 自由研究のテーマは、日常生活や学校の教科書、子供自身の興味・好奇心など、広い範囲に見つけることができます。
知りたいテーマややりたいテーマを自分自身で決め、独自のやり方で取り組む自由研究は、学びが持つ本来の楽しさを教えてくれる重要な課題。自由研究に真剣に取り組むことは、子供たちが主体的に学ぶ姿勢を育む上で間違いなく役立ちます。
今回ご紹介した自由研究のテーマの決め方や、おすすめのテーマも参考に、お子さんが楽しんで自由研究に取り組めるようサポートしましょう!