育児・子育て
子供の日焼け対策。日焼け止めグッズの選び方と効果的な使い方は?
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子供の日焼け対策どうしてる?
夏に向けて日差しが強くなる季節、「子供の日焼けは大丈夫?」と気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。 紫外線を浴びすぎることは子供の体に良くないと知りつつも、具体的にどのような問題が起きるのか、日焼けを防ぐ効果的な方法や日焼け止めの正しい選び方などがいまいちわからない・・・という方も多いはず。
そこで今回は、子供の日焼け対策をテーマに、日焼け止め+αの日焼け対策や、子供用の日焼け止めの選び方&塗り方、おすすめの日焼け止めについて解説します。
目次
紫外線を浴びすぎるとどうなるの?子供におすすめの日焼け対策
子供の日焼けに注意しなければいけない理由
日焼けは、皮膚が大量の紫外線を浴びることによって起こります。紫外線の浴びすぎは、日焼け(皮膚の炎症)といった急性の肌ダメージに加えて、長期的には皮膚の老化(しわやしみ)、皮膚がん、目の病気(白内障や翼状片など)を引き起こす原因になることが知られています。
特に赤ちゃんや幼児は大人と比較して皮膚が薄く、紫外線による悪影響を受けやすいため、強い日焼けをしすぎないようにすることが大切です。
子供の日焼け対策は「時間」「衣類・帽子」「日焼け止め」の3点を意識しよう
子供の日焼け対策として有効なのは、①紫外線の多い時間帯を避ける、②衣服や帽子で紫外線を防ぐ、③日焼け止めを上手に使う、の3点です。
日焼け対策といえば、まず日焼け止めを考えがちですが、実は方法はそれだけではありません。例えば紫外線に当たらない工夫や衣類を使ったUVカットの方法を知っておくことも有効な手段です。これらの3つを組み合わせて効果的な日焼け対策をおこないましょう。
➀ 紫外線の多い時間帯を避ける
日焼け対策の基本は、紫外線量の多い時間帯に出歩かないようにする(紫外線に暴露する時間を少なくする)ことです。
紫外線量は1年のうち春から夏にかけて増加します。1日のうちでは正午を中心とした前後2時間(午前10時から午後2時)頃がピークタイム。そのため、特に春先から夏にかけて子供を連れて外出する際は、この時間帯を避けるようにしましょう。
なお、曇りの日や日陰を移動する際にも紫外線は降り注いでいます。特に夏場は、海やプールなどの水面、砂浜、アスファルトの地面などに反射した光も日焼けの原因となるため、レジャーで屋外に出る際は、衣類や日焼け止めを使った日焼け対策が必要です。
➁ 衣服や帽子で紫外線を防ぐ
紫外線の多い季節に屋外に出る場合は、長袖のシャツや長ズボン・ロングスカート、帽子や日傘などで紫外線を防ぎましょう。帽子は、つばの広いタイプが日焼け対策に適しています。
反射光の多いプールや海水浴ではUVカット機能のついたラッシュガードの着用がおすすめ。ハイネックタイプのデザインであれば、首周りもガードできます。
また、意外と見落としがちなのが、目の日焼け対策です。水面や地面に反射する光は、帽子や日傘では防ぎきれないので、子供用のサングラスやUVカット機能を備えた眼鏡をかけると良いでしょう。
乳児の場合はベビーカーの日除けを活用して紫外線を防ぐのがおすすめです。
➂ 日焼け止めを上手に使う
衣服や帽子で覆えない部分には日焼け止めを使いましょう。日焼け止めには「乳液」「クリーム」「リキッド」「ジェル」「スプレー」「シート状」「スティック状(バーム)」など、様々なタイプがあります。
また、紫外線の防止効果別に、SPFとPAという2つの指標があり、SPFは数値の大きさ、PAは「+」の数によって紫外線防止力の強弱を表します。
外出する時間帯や、外出時間の長さ、使い勝手をもとに、日焼け止めのタイプと紫外線の防止効果を選びましょう。
また、日焼け止めは、皮膚からの汗や衣服などにこすれて落ちやすくなるため、2、3時間おきに塗り直すのがおすすめです。
子供の日焼け止め 上手な選び方と使い方
それでは、子供用の日焼け止めを選ぶポイントと効果的な使い方を見てみましょう。
子供の日焼け止め 上手な選び方と使い方SPFとPAは子供の活動内容に合ったものを
日焼け止めには必ず記載されている「SPF」と「PA」という表示は、どちらも日焼け止めの紫外線を防護する能力を表しています。
SPF(Sun Protection Factor)は、その日焼け止めを塗った場合と塗らない場合を比較し、何倍の紫外線量をあてると翌日赤くなるかを示す値で、10~50+のいずれかの数値で表します。
PA(Protection grade of UV-A)は、紫外線のうちUV-Aを防ぐ力を表したもので、紫外線によって肌が黒くなる作用をどの程度防ぐかを示しています。PA+~PA++++までの4段階で表します。
SPFとPAの選び方の目安
数値が高い日焼け止めほど、紫外線防御力も高くなりますが、肌への負担も大きくなります。そのため、利用するシーンに適したSPF/PAの日焼け止めを選ぶことが大切です。
また、紫外線防御力の高い日焼け止めを使ったとしても、乳児や幼児を紫外線の強い時間帯に屋外へ出すことは避けましょう。
子供の日焼け止め 上手な選び方と使い方紫外線吸収剤と紫外線散乱剤
日焼け止めには、紫外線からの防御力を高めるために「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」という2種類の紫外線防止剤が配合されています。
紫外線吸収剤は、薬剤が紫外線を吸収することで皮膚に届くのを防ぐもので、塗ったときに白浮きしないメリットがありますが、まれにアレルギーによって皮膚がかぶれることがあります。
紫外線散乱剤は、粉末が紫外線を吸収・散乱させることで皮膚に紫外線が届くのを防ぎます。皮膚に塗った際に白くなるものの、ほとんどアレルギーが起きない点がメリットです。
子供用や敏感肌用の日焼け止めは、皮膚のかぶれる心配が少ない紫外線散乱剤のみを配合しているケースが多く、パッケージにも「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」などの表示がされています。
子供の日焼け止め 上手な選び方と使い方日焼け止めの効果的な塗り方
日焼け止めは説明書にある使用量を塗らなければ、思うような紫外線防止効果を得られません。目安としては、クリームタイプの場合、パール粒1個分、乳液やジェルタイプの場合は1円玉1個分程度を顔全体に塗り、さらに同じ分量をもう一度塗ります。
腕や足には、容器から直接、直線を引くように薬剤を出し、手のひらでらせんを描くようにまんべんなく塗りましょう。腕・足の表と裏に直線1本分ずつ塗るのがポイントです。
太陽光にさらされやすい鼻のあたまや肩、背中の上部は特に念入りに塗ります。耳の後ろやあごなども忘れずに塗りましょう。
日焼け止めは、戸外に出る前に塗るのが基本ですが、外出して一定の時間が経つと汗や皮脂で流れたり、服や手でこすれたりと、次第に落ちていきます。そのため、長時間外出する際は、2、3時間おきに日焼け止めを塗り直すと良いでしょう。すぐに塗布できるスプレータイプの日焼け止めなどを活用するのもおすすめです。
おすすめの子供用日焼け止め 4選
出典:エンジェルUVスプレー
スキンケアメーカーのFam'sが提供するスプレータイプの日焼け止め。紫外線吸収剤、合成香料、着色料、パラベン、アルコール不使用で、生後3か月の乳幼児から使用できる。また、皮膚に付いた日焼け止めを子供がなめても心配ない。紫外線の防御指数はSPF35、PA++。落とす際はボディソープで洗い流せる。通常購入のほか、送料が無料になる定期購入もあり。
子供用日焼け止め 比較
剤型 | スプレータイプ |
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SPF/PA | SPF35/PA++ |
価格(税込) | 3,080円 送料:660円(※4,000円以上購入で無料) |
紫外線吸収剤 | 不使用 |
子供への使用 | 生後3ヶ月から |
出典:ALOBABY(アロベビー) UV&アウトドアミスト
赤ちゃん&ママ向け、メンズ向けなど複数のオーガニックスキンケアブランドを展開するSOLIAが提供するスプレータイプの日焼け止め。紫外線吸収剤不使用で、合成香料・合成着色料・アルコール・合成ポリマー・パラベン・シリコン・鉱物油・石油系界面活性剤も無添加となっている。生後0か月の新生児から使用でき、お湯で簡単に落とすことが可能。ミスト状になっている日焼け止めを肌に直接塗れるため、外出先でも塗り直しの手間が少ない。
子供用日焼け止め 比較
剤型 | スプレータイプ ※乳液タイプ(UVモイストミルク)やスティックタイプ(ベビーバーム)もあり |
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SPF/PA | SPF15/PA++ |
価格(税込) | 2,585円 送料:396~660円(※4,000円以上購入で無料) ※3本セットで6,591円(送料無料)+持ち歩き用ストラップ付き |
紫外線吸収剤 | 不使用 |
子供への使用 | 生後0か月から |
出典:anone baby トータルアウトドアUV
化粧品・健康食品の販売を手がけるはぐくみプラスが提供する乳液タイプの日焼け止め。赤ちゃんの肌に負担をかける紫外線吸収材やディートは不使用で、生後1ヶ月の乳児から使用できる。合成着色料、石油系合成界面活性剤、パラベン、フェノキシエタノール、鉱物油、ナノ原料、合成香料など28種類のアレルギー物質も不使用。お湯で簡単に洗い流せる点も嬉しい。
子供用日焼け止め 比較
剤型 | 乳液タイプ |
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SPF/PA | SPF20/PA++ |
価格(税込) | 2,618円 |
紫外線吸収剤 | 不使用 |
子供への使用 | 生後1か月から |
出典:ママ&キッズ UVライトベール
化粧品・医薬部外品などの開発・製造・販売を手がけるナチュラルサイエンスのスキンケアプランド「ママ&キッズ」の乳液タイプの日焼け止め。紫外線吸収剤が直接肌に触れないカプセルインUVシールド処方を採用することで、新生児の肌にも使用できる。落とす際は低刺激タイプの洗浄料(ボディソープなど)で落とせる点も嬉しい。昼間こまめに日焼け止めを塗り直せない場合は長時間タイプの「サンスクリーンミルク」(生後6か月から)もおすすめ。
子供用日焼け止め 比較
剤型 | 乳液タイプ |
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SPF/PA | SPF23/PA++ |
価格(税込) | 2,640円 送料:540円(※4,320円以上購入で無料) ※Amazon Prime会員は1点から送料無料 |
紫外線吸収剤 | 使用(紫外線吸収剤が直接肌に触れない「カプセルインUVシールド」処方採用) |
子供への使用 | 生後0か月から |
BABY BORN(ベビーボーン) Face&Body Sunscreen
出典:BABY BORN(ベビーボーン) Face&Body Sunscreen
健康食品・スキンケア製品を取り扱うMotherが提供するスキンケアブランド「BABY BORN」の乳液タイプの日焼け止め。紫外線吸収剤が肌に触れないよう、パウダーの中に閉じ込める「ハイブリッド パウダー」処方を採用することで新生児から使用できる。着色料・合成香料・パラベン・アルコール・シリコン・動物由来香料は不使用。SPF50+/PA++++と高い紫外線防御力を持ちながら、洗顔フォームやボディソープで洗い流せる点も嬉しい。
子供用日焼け止め 比較
剤型 | 乳液タイプ |
---|---|
SPF/PA | SPF50+/PA++++ |
価格(税込) | 2,970円 送料660~1,430円(※10,000円以上の購入で送料無料) ※Amazon Prime会員は1点から送料無料 |
紫外線吸収剤 | 使用(UV吸収剤をパウダーの中に閉じ込める「ハイブリッド パウダー」処方採用) |
子供への使用 | 新生児から(事前にパッチテストを推奨) |
子供の日焼け対策は紫外線の性質をよく把握した上で日焼け止めを上手に使おう
紫外線の多い季節になると、子供にはなんらかの日焼け対策が必要です。
紫外線の強い時間帯を避け、帽子や長袖で紫外線をガードするのはもちろんのこと、日焼け止めも子供の皮膚を紫外線から守る重要アイテムのひとつ。
ただし、日焼け止めの正しい選び方や塗り方は意外に知られていません。思い通りの紫外線防止効果を得るためには、きちんとした使用量を塗り、定期的に塗り直すことが必要不可欠。
今回ご紹介した日焼け対策や、日焼け止めの選び方・塗り方も参考に、お子さんの肌に負担をかけない日焼け対策を行いましょう!