電子母子手帳が広がる スマホで妊娠・育児の記録を管理

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Written By 働くママ編集部

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妊娠中の健康状況や出産時の様子、また出産後の子供の成長などを記録する母子健康手帳。
近年、SNSの普及を背景に、スマホやタブレットで利用できる電子母子手帳の導入が進んでいることをご存知ですか?
電子母子手帳を自治体が導入する際、高いハードルとなっていたのが、個人情報のセキュリティ。この問題がツイッターやフェイスブックなどのSNSアカウントをログインに利用することで解決され、安全かつスムーズに電子母子手帳を導入することが可能となりました。
電子母子手帳の大手「エムティーアイ」社によると、2015年4月に千葉県柏市で試験導入され高い評価を得た後、現在多数の自治体が導入を準備しているとのことです。

電子母子手帳でできること
母親学級や集団健診のお知らせ、各種制度やサービスのご案内が自動的に配信される。
予防接種の時期が通知される。
子供の成長記をグラフ化して見ることができ、育児日誌として思い出の画像も保管できる。
家族のスマートフォンで共有できるため、父親の育児参加の促進にもつながることが期待できる。
万が一災害時に母子手帳をなくしてしまっても、データとして保管されているので安心。

他にも母子手帳を持ち歩いたり、毎回手書きで記入する煩わしさがなくなり、医療機関とも提携して情報管理できる点が、ママから好評を得ています。

電子母子手帳が広がる 画像

このようにメリットが多い電子母子手帳ですが、今後の普及に向けて課題もあります。
その1つとして、各自治体に運用が任されているため、現状では転居によって使えなくなってしまうことが挙げられます。日本産婦人科医会は電子母子手帳の「標準化」を目指す委員会を設け、全国で対応できるソフトの開発に取り組んでいますが、全国標準化にはもう少し時間がかかりそうです。

その他にも、電子母子手帳が便利かつスタンダードになるにつれ、紙の母子手帳だけを選択した人と情報格差が生まれる可能性もあります。スマホやタブレットなどの電子機器が得意な人と苦手な人で届く情報が偏らないよう、必要な情報は確実に行き渡るようにしないといけません。

電子母子手帳を導入している自治体はまだ少数ですが、今後は各地で電子化の動きが出ることが予想されます。ただ、従来の紙の母子手帳にも、手書きで残した記録が「モノ」として残るというメリットがあり、成長した子供へプレゼントするのも1つの楽しみ。
電子母子手帳だけに統一するのではなく、紙の母子手帳も併用できるような形での普及が望まれるでしょう。

参考記事
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