子育てと仕事 第7回 子育てをしながら転職するタイミングと成功のポイント

働き方を考える

Written By 働くママ編集部

子育てをしながら転職するタイミングと成功のポイント 子育てをしながら転職するタイミングと成功のポイント

1. 子育てをしながら転職に踏み切る女性が増加中

子育てをしながら転職に踏み切る女性が増加中

子育てをするなかで、現在の働き方に違和感をおぼえたり、望んだキャリアを築けないことに不満をいだき、転職を考える女性は少なくありません。

たとえば、子育て中の女性が、時短勤務などを理由に、昇進・昇給をしにくくなる「マミートラック」。あるいは、会社の規定により、復職から一定年数(子が3歳になるまで等)がたつと、時短勤務ができなくなる「時短切れ」など、子育てをしながら働く女性には、さまざまな悩みがつきものです。

少し前まで、育児中の子がいることは、労働時間が制限され、急な欠勤や早退が増えるなど、社会人にとっては一種のハンディキャップと捉えられてきました。
しかし現在は、少子化による働き手不足や、女性の活躍を推進する働き方改革などを背景に、子育てをプラスに受け止め、子育て中の転職者に門扉をひらく企業も増えてきています。

子育て中であっても、今後のキャリアを考え、必要に応じて行動に踏み切ることは、社会人生活を送るうえで必要不可欠。

転職が有効な解決策である場合は、上記のように、子育てをハンデととらえない企業を中心に転職活動をすることで、現在の悩みを解決できるでしょう。

そこで本特集では、「子育てをしながら転職する方法」にスポットを当て、転職を考えている方が知っておきたい、転職のタイミングや成功のポイントを解説します。

2. 子育てをしながらの転職:ベストなタイミングはいつ?

ベストなタイミングはいつ?

子育てをしている場合、子供の成長が自身のキャリアを考えるきっかけとなることも少なくありません。
たとえば、保育園の入園直後や小学校進学時は、親子ともども、今までとは大きく生活が変わります。
これらの変化に合わせて、働き方や仕事の内容も柔軟に調整していくことができれば理想的ですが、実際には、「子供の病気で思うように働けない」などのジレンマを感じたり、「重要な仕事を任せてもらえない」「残業ができないのは困ると言われる」など、理想と現実のギャップから、仕事の悩みをかかえるケースが増えていきます

子育て中の働く女性が「悩み」を感じやすいタイミング

保育園入園直後

育休から復帰し、時短勤務などで働き始めることで、出産前の働き方とのギャップを感じやすい。子供の病気も多い時期なので、欠勤や早退の回数に悩むことも多い。「重要な仕事を任されない」「欠勤すると渋い顔をされる」等、仕事や職場に対する悩みが生じやすい時期。

3歳ごろ

保育園に加えて、幼稚園が選択肢に入ってくる。子供の病気は一段落するので、仕事の見通しは比較的立ちやすい。時短勤務からフルタイムに戻すケースも。ただし、出産前と同じ仕事や働き方ができない場合は、キャリアに関する悩みが深まる時期でもある。

小学校1年生

俗に「小1の壁」と呼ばれる。子供の小学校進学により生活のペースが乱れる。保育園と学童の終了時間が異なる(学童のほうが早く終了するケースが多い)等により、仕事や生活が影響を受けやすい。

小学校4年生

通称「小4の壁」。学童の通所期間が終了する(小3までのところが多い)ことで、子供の放課後の生活管理がむずかしく、仕事との両立をあきらめる場合がある。中学校受験を見すえて子供の塾通いが始まる家庭も。

中学校入学後

高校受験に備えて、子供の塾通いが本格化。教育費がかかりはじめる。部活動などの課外活動費用も上乗せされるため、教育費捻出のために、働き方の見直しや転職による年収アップなどを考える家庭が多い。

子育て中の「悩み」をきっかけに理想の働き方を考えてみよう

このように子育てをする中で、自分の「仕事」や「働き方」、将来の「キャリア」について悩みを感じたら、それをきっかけに、「どのような仕事(働き方)がしたいのか」「仕事と家族、それぞれへの向き合い方はこれで良いのか」などを考えるようにしましょう。

もしも、現在の「悩み」が、在籍中の会社で解決できない種類のもの(社風や上層部の方針からくるもの等)であれば、転職は自分の理想の働き方を実現するための有効な手段となります。

転職にベストなタイミングは?

一般に、転職市場では、ボーナスの支給直後に退職者が増え、それを補填するために求人数が増えると言われます。具体的には、夏ボーナスが支給される6~7月、冬ボーナスが支給される12月ごろが転職市場の活発化することから、ねらい目の時期と言えるでしょう。

ただし、ボーナスの直後は、求人数と同時に求職者数も増えます。とくに現在は、サービス業・建設業・運送業などを中心に人手不足感が強まっており、「求人数」対「求職者数」の比率で見ると、年間を通じて大きな変化が減ってきているのもまた事実です。

転職でより重要となるのは、仕事の内容や働き方において自分の「転職の軸」が定まっていること。そして、応募先の企業情報をしっかりと把握し、採用担当者に対して志望動機を語れることです。
つまり、転職の本当のベストタイミングは、「自分自身の転職の準備が整ったとき」と言えるでしょう。

転職の情報収集に便利な転職サイト

自分が志望する業界や業種の求人動向がどうなっているのか(求人数は多いのか、人材の移動は活発か等)を知りたい場合は、転職サイトに登録して求人情報を集めるようにすると、おおよその求人の傾向をつかむことができます。

転職サイトでは、すきま時間を利用してWeb履歴書の作成や求人のチェックが可能。
とくに、一度、転職サイトでWeb履歴書を作成しておくと、応募書類を作成する際に手間を省くことができます。時間に制約のある子育てをしながらの転職では、積極的に活用したいサービスと言えるでしょう。

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3. 子育てをしながらの転職:「軸」と「志望動機」をしっかりと固めよう

「軸」と「志望動機」をしっかりと固めよう<

転職を成功させるために欠かせないのが、「転職の軸」―――すなわち、自分のやりたいことや強み、どのような働き方がしたいかを、しっかりと把握していることです。
まずは、今までの仕事で携わってきた業務を整理し、持っているスキルや資格、業務で得た知識・経験などをピックアップしてみましょう。
また、働き方についても、自分が転職を考えるきっかけとなった「悩み」を思い出して、「家族との時間を確保できる」「テレワークが可能」など、具体的なワークスタイルをイメージしておくのがおすすめです。

このような「転職の軸」を持っておくことは、転職の際に企業側から問われる「志望動機」を明確にするうえでも非常に大切です。「転職の軸」が定まっていれば、その軸を基準に企業を選ぶことができ、自分がなぜその企業で働きたいのか(志望動機)も、はっきりと説明できるようになるでしょう。

なお、応募書類や面接時の志望動機を伝える際は、あわせて今後の「キャリアプラン」を提示すると効果的です。キャリアプランとは、社会人としての自分が、どのようなキャリアを築いていきたいか、という青写真のようなもの。子育てをしている今現在の希望はもちろん、子供が独立し、子育てが終了したあとはどうしたいのか等も、転職するタイミングで考えておきましょう。

子育てをしながらの転職 成功のポイント
やりたいことを明確にする
自分の強みを把握する
企業研究をしっかり行う(その会社で働きたい理由はなにか?)
今後のキャリアプランについて考える
子育てをしながらの転職 こんな転職はNG!
思いつきや衝動・なりゆきで転職を決める
企業の子育て支援制度にのみ注目する(時短勤務、テレワーク、育児休業制度ほか)
家族の理解や協力が不足している(子供の病気などの事態にどう備えるか、あらかじめ検討しておく)

客観的な自己分析が難しいときは転職エージェントのキャリアカウンセリングを活用

ひとくちに「転職の軸」を定めるといっても、自分が持っている強みを客観的に把握することは簡単ではありません。
過去の業務や実績を今後の転職にどのように活かせばよいのかわからない場合は、転職エージェントにキャリアプランの作成を手伝ってもらうのも1つの方法です。
転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーが登録時にキャリアカウンセリングを行い、求職者の実務経験や希望職種、今後のキャリアプランの方向性などについてヒアリングをしたうえで、企業求人を紹介します。
応募書類の作成や、面接対策など、実践的な転職ノウハウもアドバイスしてもらえるので、転職を考えたときは早い段階で登録しておくと、転職活動の効率よく進めることができるでしょう。

パソナキャリア

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総合人材大手・パソナグループの転職エージェント。キャリアアドバイザーによる質の高いコンサルティングが人気。キャリアカウンセリングに加え、応募書類の添削、面接対策、年収交渉までを利用料無料でサポートしてもらうことができる。

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リクルートが運営する転職エージェント。ほぼすべての業界・業種を網羅している。企業とのコネクションが強く、非公開求人案件も豊富。転職エージェントのリーディングカンパニーとして、ベテランのキャリアアドバイザーが多数在籍している。

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4. 子育てをしながらの転職:有利な資格はある?

転職を考える際に、「資格は持っていたほうが良いのか?」「持っていたほうが良いのであれば、どのような資格なら有利なのか?」が気になる方は多いのではないでしょうか。

転職と資格の関係を見てみると、一部の業界や職種では、資格を持つことが有利に働く場合があります。

転職の際に有利になる資格(例)

  • 外資系企業・・・・・・TOEICスコア
  • IT業界・・・・・・ベンダー系資格
  • 不動産業界・・・・・・・宅地建物取引士(宅建)

ただし、資格がそのまま転職に有利に働くケースは、じつはそれほど多くはなく、実務経験を重視する企業のほうが一般的です。

未経験分野へ転職する場合に知識を深めたり、あるいは、今持っているスキルをさらにレベルアップさせるために資格の勉強に取り組むことは、決してマイナスにはなりません。しかし、「資格があれば転職できる」とは言えないのが実情です。

そのため、資格の勉強に取り組むのであれば、在職中にコツコツと勉強し、取得後に転職をするのがベター。
たとえば、司法書士のように難易度の高い資格をめざす場合、働きながら資格を取ることは容易ではありませんが、退職してから資格の勉強をスタートすると、仕事をしていない期間(ブランク期間)ができるため、避けたほうが無難です。

5. 子育てをしながらでも転職は可能!しっかりと準備して理想の働き方を手に入れよう

転職は求職者と企業の出会いの場であり、転職活動をスタートしても、すぐに良い出会いに恵まれるとは限りません。

しかし、子育て中であることを決定的なハンデとみなさない企業が増えれば、子育て中であっても、転職者がやるべきことは通常の転職者と同じ。つまり、しっかりとした準備(転職の軸を持つことと企業研究)にほかなりません。

また、良い出会いを探して、粘り強くチャレンジすることも大切です。

「小さな子供がいるから」と転職をあきらめてしまうのではなく、子育てを通じて得た「悩み」を、より良いかたちで自分の人生に反映させるために、転職という選択肢を検討してみてはいかがでしょう。

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