生協(コープ)を比較!パルシステムと生活クラブの違いは?
生協(コープ)を比較!パルシステムと生活クラブの違いは?
生協(コープ)では、注文した食材や日用品を自宅まで届けてくれる宅配サービスを提供しています。買い物の手間が省け、安心・安全な食材を届けてもらえる生協(コープ)は、特に小さいお子さんがいる家庭では重宝するサービスです。
ただ、生協(コープ)にはさまざまなブランドがあり、どれを利用するか迷っている方や、「違いがわからない・・・」と思っている方も多いはず。
そこで、今回の働くママの特集では、生協(コープ)についてピックアップ。生協(コープ)の基本知識や、加入するメリット、人気の高いブランドについて解説します。また、人気のコープブランド「パルシステム」と「生活クラブ」の違いを徹底比較。
「パルシステム」と「生活クラブ」どちらを利用するか迷っている方、どのサービスを選べばいいか迷っている方、生協の仕組みがよくわからない方は、参考にしてみてください!
生協(コープ)とは?
「生協」とは、「消費生活協同組合」の略称です。「CO-OP(コープ)」ともよく呼ばれますが、生協とコープは同じもの。ちなみに、「CO-OP(コープ)」は英語の「co-operative(協同組合)」から来ています。
消費者一人ひとりが出資金を出し合うことで加入でき、加入者で共同で運営・利用する組織です。
生協(コープ)に加入して食材宅配を利用するメリット
生協(コープ)の食材宅配は、定期的に注文した食材を届けてくれるだけでなく、利用するメリットがいくつかあります。簡単に確認してみましょう。
01宅配サービスを利用できる
生協(コープ)では、食品や日用品の宅配サービスを行っています。食品だけでなく、おむつ、トイレットペーパー、ティッシュ、洗剤など、日用品も購入できるのは嬉しいポイント。
02実店舗も利用できる
また、生協によっては実店舗のスーパーを運営しているところも。誰でも買い物ができる実店舗もありますが、生協(コープ)会員だけが利用できる実店舗を運営しているケースもあります。
03新鮮で安全な食材を手に入れられる
生協(コープ)では、産地や添加物など、食品の安全性や品質にこだわっています。子どものために安心して利用できる食材を使いたい方におすすめです。
04スマホやパソコンから注文できる
食材宅配の注文は、スマホやパソコンから簡単に行うことができます。以前は紙の注文用紙のみでしたが、ネット注文も選べるようになりました。利便性が高いのも、嬉しいポイントですね。
人気の生協(コープ)ブランド
生協(コープ)には、複数の生協団体が共同で展開している「事業ブランド」があります。「パルシステム」や「生活クラブ」、「コープデリ」などはこの事業ブランドにあたります。自分の住んでいる地域で利用できる生協ブランドをチェックしてみましょう。
生活クラブ
対応エリア
北海道、青森、岩手、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、長野、山梨、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良
生活クラブブランド対応生協
生活クラブ生協(各地)
人気の生協(コープ)パルシステムと生活クラブとは?
生協(コープ)を利用したいと考えていても、違いがわからずサービスを選べないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、数ある生協(コープ)の中でも人気の高いブランド、「パルシステム」と「生活クラブ」をピックアップし、サービスの違いを分かりやすく比較しました。
まず、それぞれのサービスの特徴と、2つの共通点をご紹介します。
パルシステムとは?
主に関東圏で利用できる生協の食材宅配ブランド。産地直送の有機野菜や、余計な添加物を使わずに作られた食品が高く評価されています。子どもが1歳までの家庭では、宅配手数料が無料となる特典もあり、小さな子どもがいる家庭に人気。
資料請求をすると、送料無料でパルシステムの人気の商品を1点プレゼントしてくれるので、利用を検討している方は、まず資料請求をするのがおすすめ。
生活クラブとは?
北海道から関西までの地域で広く利用できる生協の食材宅配ブランド。国産、無添加、減農薬にこだわり、安心の食材を宅配しています。独自の厳しい基準で作られたオリジナルの食品も人気です。安心・健康・環境に配慮した商品を使いたいという家庭におすすめ。
生活クラブでも、資料請求をすると無料で人気の商品がもらえます。「三元豚のローススライス(160g)」または「牡蠣味調味料」から好きなものを選べるので、生活クラブを利用したいと考えている方は要チェック。(※2021年8月31日まで)
パルシステムと生活クラブの共通点は?
パルシステムも生活クラブも「生協」のサービス
まず、パルシステムと生活クラブは、どちらも生協が提供する事業ブランドです。つまり、どちらを利用するにしても、対応の生協に加入することには変わりがありません。
配送は週1回・曜日固定
パルシステムと生活クラブの共通点として、どちらも配送は週1回という点があげられます。配送ルートはエリアごとに固定されており、自分で配達曜日を選ぶことができません。週2回配送してもらいたい場合、「パルシステムと生活クラブを併用している」という方も多いようです。
人気の生協(コープ)パルシステムと生活クラブを比較。その違いは?
パルシステムと生活クラブは、似ているようでサービスに細かな違いがあります。対応エリアや商品、価格、品質へのこだわりや出資金等の違いを比較しました。
パルシステムと生活クラブの違い①
対応エリア
パルシステムと生活クラブは、対応エリアに違いがあります。以下の表を見てみましょう。
パルシステムの対応エリア | 生活クラブの対応エリア |
---|---|
東京、神奈川、埼玉、千葉、山梨、静岡、群馬、栃木、茨城、福島、新潟 | 北海道、青森、岩手、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、長野、山梨、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良 |
関東圏(1都6県)に住んでいる場合は、パルシステムと生活クラブどちらも利用することができます。北海道・東北エリアや関西、東海、中部地方に住んでいる場合は、対応エリアが異なるため注意が必要です。
パルシステムと生活クラブの違い②
商品と価格
それでは、気になる商品ラインナップと価格を比較してみましょう。
商品数・ラインナップで比較
品揃えが豊富な点に強みを持つのはパルシステム。特に、離乳食用の食材のラインナップが充実しており、子育て中の家庭には嬉しいポイントです。手軽で便利なミールキットや、かんたん調理セット、幼児食やおやつの種類も豊富です。食品以外の日用品や雑貨も多く取り扱っています。
生活クラブは、一点一点の商品のクオリティや安全性に強くこだわっています。取り扱い品目はやや少なめですが、一通りの食材・食品や日用品は揃っているため、厳選された商品を購入したい場合は生活クラブがおすすめです。
価格で比較
商品価格は、パルシステムの方が生活クラブと比較してやや安く設定されています。品揃えが豊富な分、価格帯も幅広いのが特徴です。生活クラブは、パルシステム以外の生協と比較してもやや高め。安心・安全に徹底的にこだわっている分、価格が高めに設定されています。
パルシステムと生活クラブの違い③
品質・安全性
パルシステムと生活クラブは、どちらも品質や安全性にこだわっており、安心・安全の食材・食品を購入できます。力を入れている商品に多少違いがあるため、確認してみましょう。
野菜に強いパルシステム
パルシステムでは、余計な添加物は使用せず、安全性にこだわった食材・食品を取り扱っています。生産者や産地、生産方法や出荷基準を明らかにする等、安全への取り組みをしっかり行っている点は嬉しいポイント。特に産直野菜は、ユーザーからの評価が高く、パルシステムの名物商品です。パルシステムでは、「有機JAS認証」を取得した有機野菜にもこだわっており、安心・安全かつ新鮮なものを提供しています。
加工食品も安心な生活クラブ
生活クラブでは、減農薬や遺伝子組み換え作物の不使用、放射能対策、食品添加物の管理など、安全性に強くこだわっています。「不要なものは使用しない」「使用したものは情報公開する」という原則に基づき、安心・安全な食品だけを提供。加工食品には原材料もしっかり記載されています。また、生産者の情報や、どのように家庭に届いているかの情報も全て公開済み。生活クラブでは、安全性に徹底的にこだわりたい方におすすめです。
パルシステムと生活クラブの違い④
出資金・手数料
パルシステムと生活クラブでは、出資金や手数料(個別配送料)にも違いがあります。
出資金を比較
パルシステム | 生活クラブ | |
---|---|---|
出資金 |
|
|
パルシステムも生活クラブも、サービスを利用するには生協の組合員となり、入会時に「出資金」を支払う必要があります。また、生協の運営費として、毎月一定額の増資が求められます。この増資は、生協によって金額が異なり、任意である場合や、ほぼ必須である場合などさまざまです。
ちなみに、入会時の出資金と毎月増資で積み立てたお金は、生協を退会する際には必ず全額返金されます。
手数料(個別配送料)を比較
パルシステムも生活クラブも、配送エリアごとに異なりますが、概ね生活クラブの方が手数料(個別配送料)は安くなっています。
パルシステム | 生活クラブ | |
---|---|---|
手数料 (個別配送料) |
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手数料無料制度(例) |
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割引制度 |
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システム手数料が安いのは生活クラブ
総合的に見て、システム手数料(個別配送料)がお得なのは生活クラブと言えるでしょう。
生活クラブでは、加入後1年間はシステム手数料が無料となる点は嬉しいポイントです。また、送料無料の対象地域に住んでいる場合もお得。また、注文をしなかった回は、システム手数料がかかりません。また、妊娠中から小学校入学前までの子どもがいる方も、「プレママ・ママ特典」が適応され、無料となります。
パルシステムは割引制度が自動適用
パルシステムでは、お得な割引制度を利用を多数用意。最もお得な制度が自動で適用されるのは便利です。ただし、カタログ注文を行う場合、注文をしなかった週でもシステム手数料がかかってしまう点には注意しましょう。毎週注文しない場合は、専用の注文アプリ「タベソダ」の利用がおすすめ。注文がない週のシステム手数料が無料となります。カタログでの宅配サービスと併用はできませんが、パルシステムを利用する際はチェックしておきたいサービスです。
その他の費用やポイントシステムを比較
最後に、出資金やシステム手数料(個別配送料)以外にかかるお金について比較します。
パルシステムは出資金・手数料以外の支払いはなし
パルシステムでは、上記以外のお金は基本かかりません。また、パルシステムにはポイント制度があり、利用代金500円(税込)につき1ポイントが付与されます。1ポイント=1円として利用代金の支払いや増資等に利用可能です。
生活クラブは宅配サービス以外の費用も
生活クラブでは、出資金・システム手数料以外に、機関紙の購読料(毎月100円)、共済掛金(毎月100円)がかかります。また、まち活動費として、生協団体ごとに決まった金額を年2回支払う必要があります。
まとめ
パルシステムと生活クラブは、どちらも人気の高い生協ブランド。食材の品質や安全性にこだわっており、安心して利用できる商品を提供しています。週1回、注文した食材を配送してくれるため、育児や仕事で忙しいママには嬉しいサービスです。
パルシステムと生活クラブには、対応エリアや出資金・手数料、商品のラインナップ等の細かな違いがあります。本特集では、比較のポイントを解説しましたが、最終的にはご自身の感覚で自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。迷って決められないという場合は、まず、資料請求を行い、パルシステムと生活クラブのカタログを見比べてみるのが良いでしょう。
- Author: 西山 さき
- Hayakawa所属のライター・編集者。主な執筆ジャンルは教育、エンタメ・カルチャー、節約、転職、金融等。 家事は効率重視派のため、生活に役立つ便利なサービスにあれこれチャレンジしている。無理せず節約できる方法も日々研究中。
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