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3歳からの習い事 おすすめ7選
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3歳の子どもを持つママのなかには、「3歳から何か習い事を始めさせたいけれど、まだ早いかな?」「3歳の子どもにおすすめの習い事を知りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、3歳から習い事を始めるのは、決して早くありません。
今回は、子どもが3歳から習い事を始めるメリットや注意点、おすすめの習い事について紹介します。子どもに何か習い事をさせたいと考えているママは、本記事を参考に、子どもに合った習い事を見つけてみてください。
この記事を書いた人
大久保さやか
インタビューライター・Webライター。プライベートでは3歳の男の子と4歳のわんこのママ。自身が厳しい教育ママのもとで育ったため、「子どもにはさまざまな選択肢を与え、子ども自身が決め好きなことを伸ばす子育て」をモットーに育児に奮闘している。
3歳から習い事を始めるメリット
はじめに、子どもが3歳から習い事を始めるメリットをご紹介します。
3歳から習い事を始めるメリット その1自分に自信が持てる
子どもも親も実感しやすいのが、習い事を始めると子どもが自分に自信を持てることです。子どもにとって、習い事を通じて何かができるようになる経験は、成功体験となります。そして、成功体験は、「がんばればできるようになる」と何事にも挑戦する姿勢を育ててくれます。
また、自分に自信が持てると自己肯定感が上がり、大人になってからも前向きな気持ちでさまざまな物事に取り組めるでしょう。
さらに、3歳は好奇心旺盛になり始める時期。習い事を始め、自信がつく環境にいさせてあげることで、その後の人格形成にもつながります。
3歳から習い事を始めるメリット その2知識や運動神経が身につく
3歳になると理解力や思考力が発達します。
子どもが知識を吸収しやすい時期に入るので、そのタイミングで習い事を始められるのも、子どもが3歳から習い事をするメリットの一つ。3歳から習い事を始めることで、しっかりと知識を身につけられます。
また、3歳になると、運動機能も発達し、走る・ジャンプする・バランスをとるといった動きが一通りできるようになります。このタイミングで身体を動かす習い事をスタートすれば、運動神経の向上も期待できるでしょう。
3歳から習い事を始めるメリット その3集団行動に慣れる
3歳は、幼稚園入園前の時期。習い事を始めると、同じくらいの年齢の子や両親以外の大人と交流する機会が生まれます。そして習い事を通して、子どもは集団の中で自分が取るべき行動を認識し、集団行動に慣れていけます。
こうした点も、3歳から子どもが習い事を始めるメリットの一つです。
なお、すでに保育園などに通っている子どもでも、習い事を通して普段とは違う友達や大人と交流することで、どのようなコミュニティであっても馴染み、集団行動ができる力を身につけられるでしょう。
3歳から習い事を始めるメリット その4脳が活性化し意欲的になる
習い事によって新たな出来事を経験したり、新たな知識を習得したりして成功体験を積むと、脳の働きが活性化するドーパミンが分泌されます。ドーパミンはうれしいこと、楽しいことを体験したときに分泌される神経伝達物質で、人間を意欲的にすると言われています。
近年の研究では、ドーパミンが分泌されると、脳が快感を味わうこともわかっています。そして、脳はさらなる快感を求め、よりドーパミンの分泌を促すようにと「もっと褒められたい」「できるようになりたい」と積極的な考えを抱くようになるのです。
ドーパミンの分泌量の増加は、集中力を高め、ポジティブで前向きな思考をもたらします。
人間の脳の80%は遅くとも5歳頃までには基礎が完成すると言われています。このことを考慮すると、3歳での習い事を開始するは絶好のタイミングといえるでしょう。
3歳から習い事を始めるメリット その5非認知能力が向上する
非認知能力とは、米国の経済学者ジェームズ・J・ヘックマンの研究により注目された能力です。ヘックマンは、「賢さ」以外の観察されない要因を”非認知能力”として特定しました。つまり、非認知能力は、学力テストやIQでは測定できない力なのです。
なお、非認知能力には主に下記のものが挙げられます。
- 意欲
- 自信
- 忍耐力
- 協調性
- 自制心
- 自己肯定感
- コミュニケーション能力
- 誠実さ
- 道徳心
- 共感
- 思いやり
いずれも人間として持っておくべき能力であり、大人になってからも必要とされる力。
この非認知能力は、周囲の人との関わりや好きなことをするなかで育まれ、その環境として習い事は最適です。習い事を通して幼いうちから非認知能力を育めるのも、3歳から習い事をスタートするメリットといえるでしょう。
子どもが習い事を始めるときの注意点
いざ習い事を始めようと思っても、どのように習い事を選べば良いか、子どもがその習い事を嫌がった場合にどうすれば良いのか悩む方もいるでしょう。
本チャプターでは、子どもが習い事を始めるときの注意点を解説します。
子どもが習い事を始めるときの注意点 その1親が決めすぎない
子どもが習い事を始めるときに一番重要なのは、親が決めすぎないことです。子どもにも興味関心があることを尊重し、その上で習い事を選びましょう。
子どもがその習い事に興味関心が全くないと、モチベーションが下がり、いざ習い事を始めても、続けるのが難しくなります。継続は自信や忍耐力の育成に大きく影響するため、子どもが興味関心を持ち、楽しく続けられそうな習い事を選ぶことが大切です。
とはいえ、0から子どもが自分で習い事を選ぶのは難しいもの。まずは親が、子どもが興味を持てそうなもの、得意そうなもの、苦手でも上手になりたいと思えそうなものをいくつかピックアップしましょう。
そのうえで、子どもにいくつか選択肢を与え、自分で決めてもらうのがおすすめ。自分自身で習い事を選択することで、子どもに納得感や「最後までやり抜かなければ」という責任感が生まれ、意欲的に習い事に取り組めるはずです。
ちなみに、子どもが自分で選んだ習い事をスタートしたものの、泣いてしまう場合は、まず一定期間様子を見ましょう。子どもの適応能力は意外に高く、はじめのうちは泣いていても1週間後には泣かずに行ける場合も多々あります。
その一方で、泣きはしないけれど表情が暗かったり、泣くのを我慢したりしている場合は注意が必要です。過度にストレスを感じ、心身に影響を与えている可能性があります。
いずれにせよ、大切なのは、親が子どもの様子を日頃からよく観察し、子どもが何に興味を持っているのか、何かを我慢していないかなどに気づけること。
また、親が自分の意見を押し付けないことも大切です。
子どもが習い事を始めるときの注意点 その2まずは体験からはじめる
始めたい習い事が決まったら、まずは体験からスタートしましょう。
なお、体験に行った際は下記の項目を確認することが重要です。
- 先生・周りの子どもたちとの相性
- 子どもの人数に対しての先生の数
- 教室の雰囲気
- 習い事の内容
- 施設の充実度 など
体験をせずにいきなり習い事をスタートするのは危険です。いざ通い始めてから、「思っていたのと違った」「子どもと先生の相性が良くない」などと思っても、退会手続きの手間や、場合によっては違約金のかかる教室もあります。
また、「先生が怒るタイプで、子どもが怖がる」「子どもの数に対して先生の数が足りず、サポートが行き届いていない」などのといった問題が発生することも。
子どもが習い事を始める際は、まず体験に参加し、その感想を子どもに聞いたうえで入会するかしないかを決めることが大切です。
子どもが習い事を始めるときの注意点 その3通いやすさを考慮する
教室への通いやすさもまた、習い事を始めるときの重要なポイントです。
いくら先生との相性が良く、子どもが熱中できる習い事であったとしても、教室の場所が遠すぎる、時間帯が遅いなどの理由で継続できなければ意味がありません。
子どもの習い事を選ぶ際は、保護者が送迎しやすい曜日・時間帯・距離か、子どもに負担のかからない曜日・時間帯かを考慮しましょう。
例えば、お昼寝の時間、夜寝る直前の時間、幼稚園や保育園が終わった直後などの時間は子どもにとって大きな負担となるので、避けたほうが良いです。
【ジャンル別】3歳からの習い事 おすすめ7選
「なんとなく子どもの特性はわかるけれど、具体的にどの習い事をさせると良いのかわからない」「習い事にはいくらくらいかかるの?」と子どもの習い事に対して疑問や不安を抱くママもいるでしょう。
本チャプターでは、3歳から始めたいおすすめの習い事を「運動」「芸術」「学習」の3つのジャンル別にご紹介します。
運動ジャンル 3歳から始めたいおすすめの習い事 3選
3歳から始めたいおすすめの習い事 その1体操
主な効果・メリット |
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費用 | 約5,000~10,000円/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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男の子は器械体操、女の子は新体操というイメージを持つ方も多いですが、近年は男女でどちらかに分けることはほぼありません。
体操には、基本的な運動機能が発達するほか、関節・筋肉の柔軟性が高まるなどのメリットがあります。また、関節・筋肉の柔軟性が高まるとケガの予防にもつながります。
身体の基礎をつくれる体操は、人気がある習い事の一つ。身体を動かす習い事を検討する際、まず候補に入れておくと良いでしょう。
3歳から始めたいおすすめの習い事 その2水泳
主な効果・メリット |
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費用 | 約5,000~8,000円/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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水泳も子どもに人気がある習い事の一つ。水泳は全身運動のため、バランスよく基本的な運動能力を高められます。また、水に慣れることができるため、小学校から始まるプールの授業では恐怖心や苦手意識を感じずに臨むことができるでしょう。
また、水中であれば歩行がまだ不安定な子でも負担なく動き回れるため、そうした子にもおすすめです。
3歳から始めたいおすすめの習い事 その3ダンス
主な効果・メリット |
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費用 | 約10,000円~13,000円/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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親世代と比べ、習っている割合が約5倍と大きく増加したダンス。先生の動きを事細かに真似しながら振り付けを覚えていくため、観察力が養われます。また、他の子と踊りを合わせる必要があるため、協調性も育めるでしょう。 さらにダンスの場合、人前で踊りを発表する機会もあるため、恥ずかしがることなく自分を表現する表現力も身につけられます。
芸術ジャンル 3歳から始めたいおすすめの習い事 2選
3歳から始めたいおすすめの習い事 その4ピアノ
主な効果・メリット |
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費用 | 約5,000~12,000円/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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ピアノは、芸術ジャンルの中でとくに人気の習い事です。手先が器用になったり、音感やリズム感を養えたりするメリットがあります。また、個人でレッスンを実施している教室が多く、子どものペースに合わせ無理なくレッスンを進めてもらえるのも嬉しいポイントです。
さらに、日々の練習が欠かせないため、継続する力や努力する習慣もつくでしょう。月謝は約5,000~12,000円程度。ただし、ピアノの購入費などが別途かかる点には注意が必要です。
3歳から始めたいおすすめの習い事 その5絵画・工作
主な効果・メリット |
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費用 | 6,000~10,000円程度/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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絵画や工作教室は、子どもの創造力や感性を育めるおすすめの習い事。「この作品を創り上げるには、あの道具をこう使えばできるだろう」というような、目的に向かってプロセスを組み立てる力も身につきます。
また、他の人と違うアイデアが尊重される絵画や工作の世界では、独創的なアイデアが評価され、個性が認められます。自己肯定感を高められるのもポイントでしょう。
学習ジャンル 3歳から始めたいおすすめの習い事 2選
3歳から始めたいおすすめの習い事 その6英会話
主な効果・メリット |
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費用 | 約8,000~15,000円/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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グローバル化が進む昨今。英会話も3歳から始めたいおすすめの習い事の一つです。
英会話教室のなかには、グループレッスンを実施しているところも多く、同年代の子どもたちとゲームや歌などを通して楽しく英語に触れられます。また、オンライン英会話を利用して、自宅から英会話のレッスンを受けるのも良いでしょう。
英会話は、小学校から始まる英語の授業に備えて、幼いうちから子どもを英語に慣れさせておきたい場合や、子どもが海外に興味を持つきっかけを作ってあげたい場合におすすめの習い事です。
3歳から始めたいおすすめの習い事 その7プログラミング
主な効果・メリット |
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費用 | 約7,000円〜18,000円/月 |
こんな子どもにおすすめ |
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デジタル人材の不足がささやかれている昨今、プログラミングも3歳から始めたいおすすめの習い事です。
「3歳でプログラミングは難しいのでは?」と思われるかもしれませんが、多くのプログラミング教室では子どもの年齢に合わせたレッスンを提供。例えば、3歳の子ども向けの教室では、簡単なゲームやパズルを通して、楽しみながらプログラミングを学べるようになっています。
プログラミングは、脳をバランスよく鍛えられるのが特徴。さらに、問題解決能力が身につく、テクノロジーの発達による時代の変化に柔軟に対応できるようになるなどのメリットがあります。
まとめ
今回は、子どもが3歳から習い事を始める際のメリットや注意点、おすすめの習い事を紹介しました。
3歳は心身ともに子どもが大きく成長する時期。そのような時期に、子どもの好奇心を刺激したり、身体能力や知識、非認知能力を育んだりすることは非常に重要です。そして、それを実現するために有効なのが、習い事です。
子どもが習い事を始める際は、あくまでも子どもの興味関心を尊重しましょう。また、習い事を通して子どもができるようになったことを存分に褒め、子どもの自己肯定感を上げたり、自信がつくようなフォローをしたりすることも大切です。
子どもが3歳のタイミングで何か習い事を始めさせたいと考えているママは、本特集を参考に、子どもが楽しく参加でき、将来、どこかで子どもの役に立つ習い事を見つけましょう。