教育・受験

6年から塾なしでの中学受験は可能?学習スケジュールやおすすめの教材をチェック

Written: 長尾 尚子

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塾なしでの中学受験は6年から始めても合格できる?

「6年になって急に子供が中学受験をしたいと言い出した」「進学予定の公立中学が荒れている」など、小学6年生から中学受験を考え始めるケースは少なくありません。
しかし、あらかじめ心がまえをしていなければ、受験勉強の進め方はもちろん、中学受験の時期や志望校の決め方、親としてのサポートの方法などがわからず、途方に暮れてしまうものです。

一般的な中学受験対策では、小学4年生(小3の2月)から進学塾がスタートし、3年かけて受験範囲の学習と過去問などの問題演習をこなしていきます。
6年から中学受験にチャレンジする場合は、これらを1年でこなす必要があるので、子供と親の双方が、1年間を受験勉強に捧げる覚悟が求められます

その上で、志望校選びや教材選びを工夫し、こまめな情報収集を心がければ、塾なしで合格を勝ち取ることも決して不可能ではありません。 小学校の最後の年に「中学受験」というお子さんの一大イベントに向き合うこととなった保護者の方は、合格のヒントを得るためにも、本特集をぜひ最後までチェックして下さい!

まずは模試を受けて「志望校」と「受験までの流れ」を確認しよう

模試・画像

6年からの中学受験を成功させるための第一歩は、現時点の偏差値と学習における弱点の把握です。
最初に、「日能研」「四谷大塚」などの大手進学塾や「首都圏模試センター」が実施する中学受験用の模試を受け、現時点での子供の偏差値と学習上の課題をチェックしましょう

志望校を決める

模試を受けたあとは、試験結果や子供の希望をもとに志望校(目標)を決めましょう。
ただし、6年から中学受験にチャレンジする場合、時間が大幅に不足することになるため、偏差値上位の難関校を目指すのは得策ではありません
おすすめは、中堅~下位校の中で、自宅から通いやすく、校風が子供に合う中学校です。模試の結果にもよりますが、偏差値では、「日能研」「四谷大塚」の模試であれば50以下、「首都圏模試」であれば60以下が1つの目安となるでしょう。

また、多くの中学校は、6年の2学期頃に学校説明会と校内見学を実施するため、最終的な志望校の決定はそのときでも構いません。子供と一緒に学校まで足を運び、通学の利便性や校内の雰囲気、生徒や教師の様子などを、実際に目で見て確認しましょう

中学受験の流れをチェック

次に確認しておきたいのが、受験までの約1年間の流れです。本命校と併願校それぞれの学校説明会の日程、出願期間、受験日、結果発表日などを押さえておくのはもちろん、「過去問に取りかかる時期」「志望校判定模試を受けるタイミング」といった学習上のランドマークも決めておくと、受験勉強を進めやすいでしょう。

大手進学塾では中学受験の流れを解説した資料やパンフレットを配布しているので、模試を受ける際に情報収集するのもおすすめです。

6年から塾なし中学受験をするなら「子供本人」と「志望校」に特化した学習計画を

学習計画・画像

6年からの中学受験で最初に意識しておきたいのは、4年から受験対策をスタートしている家庭と比較すると時間的な余裕がないという事実です。
大手学習塾では5年までに受験範囲の学習を全て終え、6年の1年間は知識の定着や苦手分野の克服、過去問対策などにあてるので、6年から受験対策をスタートした場合とはカリキュラムが合いません。
効率よく受験勉強を進めるためにも、子供の特性や志望校の入試傾向に合った「ピンポイントな学習」を進めていく必要があることを知っておきましょう。

6年からの中学受験で心がけたいこと

  • 学習サポートを利用するなら個別指導型を早めに検討
  • ゲームは禁止!1日の学習スケジュールを子供と決めよう
  • 夏休みはひたすら受験勉強にあてる
  • 過去問は受験範囲の学習を終えてから
  • 模試は定期的に受けて学習効果を測定

学習サポートを利用するなら個別指導型を早めに検討

個別指導型・画像

塾なしで中学受験する場合は、偏差値や志望校がはっきりした段階ですぐに教材をそろえ、学習に取りかかる必要があります。

しかし、中学入試で出題される問題は大人でも解けない難問が多いので、中学受験に対応した塾や家庭教師、通信教育などの学習サポートを利用するのも1つの方法です。
ポイントは個別指導塾や家庭教師などの子供がマンツーマンで学べるサービスを選ぶこと。マンツーマンの学習指導では、模試の結果や子供の特性を見た上で、その子に合ったカリキュラムを組んでもらえます。

中学受験におすすめの学習サポート

  • 対面型……個別指導塾、家庭教師
  • 非対面型……オンライン家庭教師、中学受験を想定した通信教育

ゲームは禁止!1日の学習スケジュールを子供と決めよう

中学受験の対策として、まず子供としたいのが1日の学習スケジュール決めです。何時から何時まで勉強するのか、どの教科のどの教材に取り組むかを親子で話し合いましょう。毎日やりたいのは、漢字の書き取りと計算問題、暗記が多い社会科目(地理や歴史など単元に分けて学習すると良い)です。
また、子供が好きなゲームやYouTubeは勉強時間を圧迫するので親子で話し合い、本人が納得した上で「受験が終わるまでは我慢する」など、なんらかの制限を設けたほうが良いでしょう。

夏休みはひたすら受験勉強にあてる

受験勉強・画像

6年の夏休みは、中学受験の学習を進める上で、非常に重要な期間です。この時期に取り組みたいのは、入試の受験範囲(国語・算数・理科・社会の6年分の単元)を少しでも多く学習しておくこと

塾に通っている中学受験生でも、6年の夏休みは1日6時間程度の学習をするため、塾なしで中学受験を考えている場合は、より長時間の学習(1日7~8時間など)が必要な場合もあります。

親子で立てた学習スケジュールと、用意した教材に添って、6年までの学習範囲を消化していきましょう。

過去問は受験範囲の学習を終えてから

志望校がはっきりしている場合、学習の合間で過去問にも取り組んだほうが良いのでは?と考える保護者の方も多いでしょう。しかし、小学校6年間の学習範囲が終わらない状態で過去問に取りかかっても、学習していない単元を回答できずモチベーションを下げる原因にもなるため、まずは受験範囲の学習を終わらせることを優先させるほうが得策です。

過去問への取り組みは、11月頃のスタートを目標とし、それまでに小学校の全単元の学習を終わらせましょう
なお、過去問演習に入ったあとは、受験直前まで何度も問題を解き、苦手分野や知識が抜けやすい部分を潰していきます。

模試は定期的に受けて学習効果を測定

模試・画像

中学受験用の模試は、学習の効果測定のためにも定期的に受けることをおすすめします。
受験勉強を開始する前の偏差値をチェックしたあとは、夏休みが終わった9月頃、受験直前の腕試し、志望校を見直すタイミングなどに模試を受けてみましょう。

首都圏エリアであれば、「日能研」「四谷大塚」「首都圏模試センター」のいずれかの模試がおすすめ。年間スケジュールに模試の日程を記載し、受けたほうが良いと感じたタイミングで受験できるようにしましょう。

6年からの中学受験におすすめの教材・サービスは?

オンライン家庭教師

1.オンライン家庭教師「e-Live」

キャプチャ

個別指導塾のフランチャイズを手がける「LIVE」の運営するオンライン家庭教師。有名大学に在籍する現役大学生講師がweb会議システムを利用してマンツーマン指導を行う。

授業では小学校6年間の学習内容をマスター後、志望中学の過去問3年分を演習。それぞれの教科の勉強方法やノートの取り方、暗記方法など勉強をする上での工夫も教えてもらえる。授業はweb会議システムの録画機能を使い、あとで見返すことも可能。

講師には中学受験経験者が数多く在籍しており、子供が志望する中学に合わせて、できる限り志望校出身の講師が担当する。また、講師以外にも担当・副担当の2名が付き、モチベーションアップや学習計画などをサポート。

授業は週1回1コマ(30分)と週1回2コマ(1時間)の2コースがあり、テスト前や入試本番前に授業時間を多めにすることも可能となっている。料金は、講師の在籍大学によってS~Cランクに分かれている点もe-Liveの特徴の1つ。

オンラインの家庭教師サービスながら、模擬試験や自習室など学習するための環境が整っている。自宅で質の高いマンツーマン指導を受けたい場合におすすめのオンライン家庭教師だろう。

基本情報

対象学年 小学1年生~6年生
料金(税込)
入会金
28,600円
週1回1コマ ※1コマ30分
  • Sランク:13,200円
  • Aランク:8,800円
  • Bランク:6,600円
  • Cランク:4,400円
週1回2コマ ※1コマ30分
  • Sランク:26,400円
  • Aランク:17,600円
  • Bランク:13,200円
  • Cランク:8,800円
学習方法 パソコン
※周辺機材:Webカメラ・ペンタブレット(レンタル有り)
無料体験レッスン あり
ここに注目!
  • スタッフ常駐のオンライン自習室あり(毎日6時間)
  • 1日10時間、個別指導受け放題の「e-スク」を夏期・冬期の2回実施(1日3,300円)
  • オンライン模擬試験を実施。最大6校までの合格判定が可能
  • e-Live+(イーライブプラス):音読などアウトプットに特化

オンライン家庭教師「e-Live」公式サイトへ行く

2.ネット家庭教師「家庭ネット」

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福岡を中心に家庭教師のサービスを提供し、38年の指導実績を誇る「日本学術講師会」が運営するオンライン家庭教師。講師が事務所に出勤して授業を行う形を取っており、通信トラブルを心配することなく、安心・集中して授業が受けられる。

家庭ネットでは、生徒と講師の信頼関係を重視しており、指導を行う講師には原則担任制を採用。子供ひとりひとりのペース・相性に合わせて、講師の指導を受けることができる。
また、家庭ネットには講師に加え、教務・学習アドバイザーも在籍している。サポート体制がしっかりしているのも嬉しいポイントといえるだろう。

授業は1コマ25分となっており、自由に組み合わせることが可能
1か月あたりの料金は、「1コマの指導料金×指導コマ数+システム管理費2,200円(税込)」で算出され、「小学生コース(中学受験)」の場合、1コマの指導料金は1,760円(税込)。必要に応じてオプションで「毎日の学習計画立てサポート」や「学力テスト・志望校判定テスト」も利用できる。

子供に合った形で授業を設定でき、マンツーマンで指導が受けられる家庭ネットは、6年生から塾なしで中学受験にチャレンジする際、ぜひ利用を検討したいオンライン家庭教師の一つ。

基本情報

対象学年 小学4年生~高校3年生
料金(税込)
入会金
22,000円
小学生コース(中学受験) ※マンツーマン
1コマ(25分):1,760円
  • 料金システム…1コマ料金×コマ数+システム管理費2,200円
主なオプション
毎日の学習計画立てサポート
  • 1~2科目:月額3,300円
  • 3~5科目:月額5,500円
学力テスト・志望校判定テスト
  • 1回2,970円
  • 実施月:4月、6月、8月、10月、11月、12月、1月
学習方法 専用アプリ
  • リアルタイム会議アプリ「VQS」
  • ネットとパソコン、Webカメラ、ヘッドセット必要(原則、機器のレンタルなし)
無料体験レッスン あり
ここに注目!
  • 講師が事務所に出勤して授業を実施。通信トラブルを心配することなく、授業が受けられる
  • 授業を担当する講師は原則担任制
  • 「毎日の学習計画立てサポート」や「学力テスト・志望校判定テスト」等のオプションあり

ネット家庭教師「家庭ネット」公式サイトへ行く

通信教育

1.Z会 中学受験コース

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難関校受験も視野に入れたハイレベルな通信教育として知られるZ会の中学受験コース。難関校・最難関校を想定したカリキュラムを提供しており、通信教育にも関わらず学習スケジュールの進捗管理や個別の学習指導を提供する「トータル指導プラン」と、塾との併用を想定した「要点集中プラン」がある。

なお、難関校以下の国立・私立中学を志望する場合は「小学生コース(ハイレベル)」、公立中高一貫校を狙う場合は「小学生コース専科 公立中高一貫校受検対策講座」も提供しているため、志望校に合わせたコースを選択したい。

「トータル指導プラン」の受講スタイルは、タブレット(iPad等)を利用した映像授業と、紙のテキストを使用した書き込み学習のハイブリッド型。毎日の練習問題と月例テストで地道に学力を積み上げることができ、添削指導やマンスリーチェックなどの学習サポートを受けられる。

通信教育の中では受講料は高額な部類に入るものの、通塾費用と比較するとリーズナブルな上、指導内容も塾に引けを取らず手厚い。塾なしで中学受験に挑戦する場合はチェックしておきたい通信教育だろう

基本情報

対象学年 小学3~6年生
料金(税込)
入会金
なし
トータル指導プラン
  • 1教科:月額3,740~4,400円
  • 2教科:月額7,480~8,800円
  • 3教科:月額11,220~13,200円
  • 4教科:月額14,960~17,600円
要点集中プラン
  • 1教科:月額1,615~1,900円
  • 2教科:月額3,230~3,800円
  • 3教科:月額4,845~5,700円
  • 4教科:月額6,460~7,600円
学習方法 紙テキストとタブレット(iPad等)の併用
無料体験レッスン 公式サイト上でカリキュラム・教材見本を確認可能
ここに注目!
  • マンスリーチェックによる学習の振り返りやスケジュール管理のできるカレンダー機能など学習を継続するサービスを多数提供
  • タブレットと紙テキストを合わせたハイブリッド型学習
  • 中学受験の情報提供・保護者サポートも提供

Z会 中学受験コース公式サイトへ行く

2.すらら(通信教育)

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学年を問わず、子供の学力に合わせて必要な単元が学べる「無学年式」を採用している通信教育。これまでに40万人以上が利用しているほか、全国約2,500の学校・塾での導入実績も持つ。

すららでは、AIを活用した無学年式の学習を採用。得意科目は先取りし、苦手科目はつまづいた箇所までさかのぼって学習でき、中学受験をする上で必要となる「基礎学力」をしっかりと身につけられる
また、子供のやる気を引き出す「ゲーミフィケーション機能」も搭載されており、自然と学習習慣が身につく仕組みがあるのも大きな魅力といえるだろう。

さらに、すららでは、現役の学習塾の先生を中心とした「すららコーチ」が学習をサポート。学習履歴を詳細に分析し、子供一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを立ててもらえるほか、わからない箇所があれば、子供からコーチに質問することも可能。さらに、子供を見守る際のアドバイスの提案など、保護者に対するサポートも行っている。

料金は科目数によって異なり、月額8,000円台から受講可能。利用者の3か月以上の受講継続率も89.1%と高く、学習サポートもしっかりしているので、6年生から塾なしで中学受験にチャレンジする際は、ぜひ利用を検討したい。

基本情報

対象学年 小学1年生~高校3年生
料金(税込)
入会金
小中・中高 5教科コース 7,700円
小中・中高 3教科、小学4教科コース 11,000円
コース(毎月お支払い)※小中コース
3教科 国・数・英
4教科 国・数・理・社
5教科 国・数・理・社・英
タブレット代金 自宅にパソコン・タブレットがある場合は不要
学習方法 パソコンまたはタブレット
  • スマートフォンは推奨対象外
無料体験レッスン あり
  • 無料資料請求も可
ここに注目!
  • 子供の学力に合わせて必要な単元が学べる無学年式の通信教育
  • 得意科目は先取りし、苦手科目はつまづいた箇所までさかのぼって学習でき、中学受験に必要な「基礎学力」を身につけられる
  • 現役の学習塾の先生を中心とした「すららコーチ」による学習サポートあり。塾なしで中学受験を目指す場合も安心

すらら公式サイトへ行く

6年からの塾なし中学受験、親はどうサポートする?

中学受験の主役は、実際に受験をする子供自身ですが、入試の難易度や受験情報の収集は、小学生だけでは決してクリアできるものではなく、親のサポートが必要不可欠です。
特に心がけたいのは、子供が学習スケジュールをきちんとこなしているかのチェックと、ドリルや問題集で解いた箇所の採点、テストなどで間違えた部分の解き直し。これらは子供と一緒に毎日必ず行うようにしましょう。年間の学習スケジュールを把握して中学受験の情報収集を進めていくことも重要です。

子供が勉強につまずいたときやモチベーションを保てなくなっているときは、親自身も焦りや苛立ちを覚えがちですが、その際に自分自身をコントロールし、子供の感情に寄り添うことも、親の役割の1つと言えます。

中学受験という大変な挑戦を決めたお子さんを充分に応援してあげるためにも、我が子をどのようにサポートするかをイメージしておきましょう!

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