教育・受験
新中学3年生(新中3)の春休みの過ごし方は?勉強計画や自宅学習のポイント
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新中学3年生(新中3)の春休みはどう過ごす?
子供が中2から中3に進級する前の春休みは、親も受験生の保護者としてどのような準備をすれば良いか悩みがちです。
一般的に、受験勉強を本格的にスタートする時期は、子供が部活を引退する中3の夏(7~8月)頃からと言われます。
しかし、受験勉強で求められる「計画を立てて勉強する方法」や「家庭での自主学習の習慣」は、受験シーズン前から身につけておかなければ、受験対策をスムーズに進めることができません。
学年の変わり目に当たる春休みは、子供自身も受験生になる自覚が芽生えやすい時期です。この期間を上手く活用し、受験を意識した勉強に着手してみましょう。
そこで今回は「新中3の春休みの勉強方法」をテーマに、春休み中にやっておきたい勉強の内容や学習習慣作りのポイント、自主学習におすすめの通信教育について解説します。
目次
新中3の春休みは何を勉強すればいい?
受験を意識した勉強をやろうとしても、まず何からスタートすれば良いかわからない……という方が多いはず。
これから受験生となる新中学3年生が春休みにもっとも重点的に取り組みたいのは、「中1と中2の復習」です。特に数学と英語は積み上げ式の教科と言われ、基礎を理解していなければ、その後の単元の理解も不十分であるケースがほとんど。まずはこの2教科の復習を中心に進めましょう。
余裕があれば、国語も今までに習った漢字・語彙の定着度合いや文章読解の理解度をチェックできるとベストです。
春休みは10日から2週間弱と限られているため、教科書とノートを見返すよりも、中2までのまとめができる問題集を解くか、塾の春期講習や通信教育の講座を活用すると効率よく復習できます。
春休みに復習したい主な単元の内容
英語
- 中1と中2で学習した英単語・熟語
- 助動詞、時制、不定詞、受動態(受身形)
数学
- 式の計算、比例・反比例、方程式、一次関数、平面図形・空間図形、各単元の文章題
国語
- 中1と中2で学習した漢字・語彙
- 文章読解(特に小説・論説などの文章の種類ごとの読み方の違い)
復習の目的は「理解できていない部分」を洗い出すこと
中2までの単元を復習するのは、理解できていない部分をはっきりさせて知識を定着させることが目的です。そのため、春休み中の勉強は、以下のような流れで進めていけると良いでしょう。
春休みの勉強の手順
- まとめの問題集やドリルを解いてみる
- できていない部分を洗い出す
- 同じ問題集・ドリルを再度解く
たとえば、春休み前半で薄めの問題集(1週間から10日程度でできるもの)を1冊解き、間違えた箇所やわからない箇所の解説を読んだ上で、春休み後半で2周目や3周目にチャレンジしてみると、それぞれの単元の理解度を高めることができます。
分厚い問題集や五教科すべての復習を春休み中に終わらせようとすると挫折してしまうので、まずは数学と英語(余裕があれば国語)にポイントを絞り、取り組むのがおすすめです。
春休み中の勉強をうまく進めるコツ
春休み中は授業がない上、学年の変わり目で宿題を出さない学校もあるので、子供の勉強に対するモチベーションは下がりがち。部活に入っている場合は、休み中も練習があるケースも多いでしょう。
春休みの勉強をスムーズに進めるコツは、以下の3つです。
春休みの勉強で心がけること
目標を決める
最初に春休み中に達成したい目標を決めましょう。「数学と英語の問題集を1冊ずつ終える」「通信教育の付録ドリルをやる」のように具体的な行動まで落とし込めると、このあとの学習計画を作りやすくなります。
学習計画を作る
目標を決めたあとは、学習計画を作ると、春休み全体でやるべきことを俯瞰できます。部活動や外せないイベントは最初に計画に組み込み、それ以外の時間で、勉強する時間帯と「何を」「どこからどこまでやるか」決めましょう。
たとえば、午前中に部活がある場合は、昼食後の午後2時から4時までを勉強時間に決め、問題集の◯ページから◯ページまでやるなど取り組み内容も書いておくと、やるべきことが明確になり、勉強へのハードルを下げられます。
毎日勉強し、学習習慣をつける
春休みは2週間弱と短期間ですが、部活があったとしても、授業がない分、自主学習の時間は確保しやすくなります。
家庭で勉強する習慣がない場合は、まず毎日机に向かうことからスタートしてみましょう。一日30分前後でも自主学習の時間を確保できると、3年生に進級してからの授業の予習・復習・定期テスト対策にもその習慣が役立ちます。
自分で目標を決め、学習計画を立てることで、毎日勉強するためのモチベーションを保ちやすくなるので、この3つはセットで行うことをおすすめします。
新中3の自宅学習におすすめの通信教育
市販の問題集のみで自宅学習をスムーズに進めることに不安がある場合は、通信教育を検討しても良いでしょう。
ベネッセコーポレーションが提供する中学生向け通信教育の最大手。独自開発のタブレット教材と紙テキストで学習する「ハイブリッドスタイル」と、従来の紙テキスト中心の教材が届く「オリジナルスタイル」の2種類の学習スタイルを提供している。
「ハイブリッドスタイル」「オリジナルスタイル」とも、長期休みや定期テスト前には、通常の教材に加えて復習用のドリルや暗記教材も配布。「ハイブリッドスタイル」ではタブレット端末で英語のリスニング問題をはじめ、各教科とも音と映像(アニメーション等)を利用した学習ができるほか、高校受験や定期テストに合わせてAIが自動で学習プランを設計する。
高校受験の情報もこまめに発信しており、住まいの地域に合わせた受験情報を得られる。
受講費(税込)
ハイブリッドスタイル(タブレット+紙教材) | ||
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中学1年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学2年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学3年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり |
※タブレット代:0円
オリジナルスタイル(紙教材) | ||
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中学1年生 | 毎月払い | 7,480円/月々 |
12か月分一括払い | 6,400円/月あたり | |
中学2年生 | 毎月払い | 7,680円/月々 |
12か月分一括払い | 6,570円/月あたり | |
中学3年生 | 毎月払い | 8,220円/月々 |
12か月分一括払い | 7,090円/月あたり |
進研ゼミ中学講座のおすすめポイント
- タブレットを利用したリスニング学習や映像学習が可能(ハイブリッドスタイル)
- AIが自動で学習プランを設計(ハイブリッドスタイル)
- 高校受験や定期テストに合わせて問題集や暗記教材を配布
難関校受験をターゲットにハイレベルな教材を提供しているZ会の通信教育。独自開発のタブレットを提供しており、映像や音声による学習が可能となるほか、英語講師とマンツーマンのオンラインスピーキングも受講できる。
中1の段階から高校受験を意識した問題が出題されるほか、入試対策のための特別演習や在宅でできる全国模試も用意。
学習方法や進路に関する相談に回答するサービスがある等、通信教育の中でもサポート体制が手厚い。五教科セット受講のほか、単科受講も可能となっている。
公式サイト上ではタブレット学習の無料体験ができるため、使い勝手や教材の難易度をチェックして検討したい。
受講費(税込)
中学生タブレットコース※本科(英数国理社)5講座セットの場合 | ||
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中学1年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学2年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学3年生 | 毎月払い | 円/月々 |
6か月分一括払い | 円/月あたり |
※タブレット代:29,960円(所定の条件を満たせば無料)
Z会のおすすめポイント
- タブレットを利用したリスニングおよびスピーキングカリキュラムを提供
- 難関校受験を意識したハイレベルな教材
- 学習方法や進路について相談できる
教育支援システムの開発を手がけるジャストシステムが提供する通信教育。独自開発のタブレット端末に毎月講座が配信され、出題される問題を解くことで苦手分野の分析や強化カリキュラムの提案を自動で行ってくれる。
入試対策は、タブレット上で志望校を選定すると現在の学力と照らし合わせた個別カリキュラムを提案。内申点に影響する定期テストの対策も、テストのスケジュールを入力することで学習計画をピックアップしてくれる。
学校で使用する教科書に準拠した難易度の「標準クラス」と、難関校受験を想定した「特進クラス」の2つのコースを選択可能。
受講費(税込)
標準クラス | ||
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中学1年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学2年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学3年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり |
特進クラス | ||
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中学1年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学2年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり | |
中学3年生 | 毎月払い | 円/月々 |
12か月分一括払い | 円/月あたり |
※専用タブレット代:10,978円(12か月未満で退会の場合別途追加費用)
スマイルゼミのおすすめポイント
- 一人ひとりの実力と志望校のレベル差を埋める入試対策プランを提案
- 苦手分野は中1の範囲までさかのぼって学習可能
- 定期テスト対策は主要五教科+実技4教科に対応
春休みの間に自宅学習の習慣を身につけよう
年度のはざまに当たる春休みは日数も短く、何も計画をしなければダラダラと過ごしているうちに終わってしまいます。
しかし、4月から受験生となる新中3にとっては、中2までの学習内容を整理し、これからの受験シーズンで良いスタートを切るための重要な期間です。
特に、今まで塾などに通っておらず、学校以外で勉強する習慣がない子供にとっては、自主学習の習慣を身につけるチャンス。この期間を有効活用しましょう!
春休みは早寝早起きで生活習慣を整えよう
ベネッセが実施した調査(※)によると、睡眠や食生活などの生活習慣が、子供の精神的な健康と学業成績に関連していることが分かっています。
早寝早起きで、休日も平日と変わらない時間帯に起床・就寝する子供の割合は、成績上位層に多く、食生活についても、成績上位の子供は「毎日朝食を食べている」「バランス良く食べている」「野菜をよく食べている」などの傾向が見られました。
また、睡眠時間が7時間以下の中学生は、疲れやすさや気分の落ち込み、いらいらなどを感じやすいこともはっきりしています。
新中学3年生と保護者の方は、春休みに自主学習の習慣を身につけることに加えて、生活習慣を整える(生活リズムを崩さない)ことも意識してみてはいかがでしょう。
生活習慣を整える春休みの過ごし方のポイント
- 学校がある日と同じ時間に起床する
- 朝食は毎日食べる
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 睡眠時間は7~8時間以上を確保する
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