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キッズスマホは何歳から?デビュー時期や注意点・キッズ携帯との違いをチェック

Author: 長尾 尚子

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キッズスマホはいつから?何歳から与えるかの目安と選び方

子供がスマートフォンを欲しがっているけど、スマホ依存やネットいじめなどのトラブルが心配で決心がつかない・・・という保護者の方は多いでしょう。

内閣府の調査(※1)によると、子供のインターネット利用率は、0~9歳で74.4%、10~17歳で98.5%に上昇、そのうちスマートフォンを使ってインターネットにアクセスする割合は、0~9歳が24.6%、10~17歳は73.4%となっています。


※グラフは、「令和4年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査 調査結果(概要)」をもとに、当社が独自に作成。

スマホを利用する子供の割合は確実に増えており、家族との共用やキャリア未契約(Wi-Fiのみ)での利用も含めれば、就学前から触れているケースも珍しくないと言えるでしょう。

スマホは、親や友達との連絡手段・防犯対策としても役立つ他、塾や習い事の送迎、LINEなどのコミュニケーションツールを使った連絡手段として、導入する家庭も少なくありません。

そこで今回は、子供の使用を想定したスマホ(キッズスマホ)は何歳から導入するのが適切かの目安と、スマホ導入にあたって知っておきたい注意点、おすすめのキッズスマホについて解説します。

※1令和4年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査 調査結果(概要)

キッズスマホとキッズ携帯、通常のスマホとの違いは?

子供にスマホを与えるにあたって、キッズスマホとキッズ携帯の違い、あるいはキッズスマホと通常のスマホの違いを知っておくと、家庭のニーズに合ったものを選びやすくなります。

キッズスマホとキッズ携帯の違い

キッズスマホは、子供に持たせることを想定したスマートフォンの総称です。主にインターネットのフィルタリング機能やGPSによる見守り機能、スマホの使いすぎ防止機能などを搭載。機種によっては子供の一日の利用時間やインターネット履歴などもチェック可能です。

一方、キッズ携帯は、主に保護者との連絡を想定した子供向けの携帯電話(フューチャーフォン、ガラケー)を指します。
キッズスマホとの最大の違いは、インターネットの利用が大幅に制限されている点。通信手段は通話・ショートメールに限られ、SNSの利用やアプリのインストールは不可能となっているケースがほとんどです。

その分、キッズスマホよりも月額料金は割安。また、GPSによる見守り機能やブザーなどの防犯機能を備えており、機種によってはカメラ機能等が使える場合もあります。

キッズスマホと通常のスマホとの違い

キッズスマホと通常のスマホの違いは、子供向けの管理機能(見守り機能やインターネットのフィルタリング機能など)の有無です。機種によっては、キッズスマホのほうが通常のスマートフォンよりも本体価格や月額料金が割安に設定されている場合もあります

ただし、キッズスマホではない通常のスマホも見守りや利用制限・フィルタリングといった一部の管理機能はキッズスマホと同様に利用できます。
たとえば、iPhoneの「ファミリー共有」やAndroidの「ファミリーリンク」では、家族の位置情報の共有が可能。また、スマホの利用時間も、iPhoneの「スクリーンタイム」、Androidの「ファミリーリンク」を使用して制限できます。
子供が成長しても同じ機種を使い続けたい場合は、通常のスマホでフィルタリング機能や共有機能を活用し、キッズスマホの代わりとするのも選択肢の1つです。

キッズスマホはいつからがおすすめ?

先述の内閣府の調査(※1)によると、インターネットを利用する子供のスマートフォン利用が増えはじめるのは小学生以降です。低学年のうちは、親や兄弟との共用でスマートフォンを使用する割合が多いものの、10歳をさかいに子供専用と家族共用の比率は逆転し(約6対4)、12歳では約79%、13歳では約87%が子供専用のスマホを持っています


※グラフは、「令和4年度 ⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査 調査結果(概要)」をもとに、当社が独自に作成。

文部科学省のGIGAスクール構想で公立小学校の授業でもインターネットの使い方やタブレット・PCの操作を学習するようになった影響もあり、小学校の中~高学年頃からキッズスマホを検討する家庭は増えていると言えるでしょう。

特に、キッズ携帯を使用していない場合は、高学年になり学童クラブを利用しなくなったタイミングで、留守番中の見守りや塾・習いごとで外出する際の連絡用として持たせる家庭が大半です。
キッズスマホを与えるタイミングは、年齢もさることながら、子供のネットリテラシーの習熟度合いを見て判断するのが基本。子供がインターネットやSNSの使い方をきちんと理解し、家族間でスマホの使用ルールを決めた上で導入を検討しましょう。

キッズ携帯からキッズスマホへ切り替えるなら何歳から?

現在、キッズ携帯を使用しており、キッズスマホや通常のスマホへの切り替えをいつにするか悩んでいる場合も、子供のネットリテラシーとスマホの使用ルールを決めた上で導入するのがおすすめです。切り替える前に、インターネットやアプリの使用、スマホを使用する場所や時間、トラブルがあったら親にすぐ打ち明けるなど、それぞれの家庭に応じたルールを設定しましょう

キッズスマホの選び方と与える時の注意点は?

キッズスマホの選び方

キッズスマホを選ぶ際は、以下のポイントをチェックすると良いでしょう。

  • 欲しい機能があるか
  • 本体価格と月額料金
  • 携帯キャリア(おすすめは保護者と同じ)
欲しい機能があるか

保護者にとっては、スマホの利用時間やダウンロードするアプリの種類を制限できる機能があると安心です。また、スマホの利用履歴の確認、位置情報の共有、Webページのフィルタリングなども安全にインターネットを利用する上で役立ちます。

本体価格と月額料金

キッズスマホの費用が気になる保護者の方も多いでしょう。キッズスマホの機種代や月額料金は、通常のスマホよりも低めに抑えられているケースがほとんど。 子供向けの機種を購入して月額基本料金を払うタイプ以外に、家庭で余っているスマホや中古スマホに格安SIMをセットして使用するタイプもあります

携帯キャリア(おすすめは保護者と同じ)

キッズスマホを導入する際、保護者自身もスマホを使用しているはずです。親子の携帯キャリアは同一にしたほうが、「家族間の通話が無料になる」「家族割引が適用される」「ポイント合算ができる」などのメリットがありお得です
また、スマホの操作はiPhoneとAndroidで異なる部分も多いため、操作に詳しくない場合は、親子で同じOSに揃えたほうがわかりやすいでしょう。

キッズスマホを与える場合に意識したいこと

子供にキッズスマホを与える上で意識したいのは、「リスクを知る」「ルールを決める」の大きく2つです。

スマホとインターネットのリスクについて知る

現在は、公立小学校でも小学三年生からタブレットやPCを使った情報教育がスタートします。また、民間企業によるスマホ教室も開催されており、スマートフォンとインターネット・SNSの使い方や危険について学ぶ機会は増えています。これらの学習機会を活かし、スマホやインターネットが持つリスクについて親子で理解を深めておきましょう。

スマートフォンの主なリスク

  • スマホ依存
    …スマホを触っていないと精神が不安定になる、長時間のゲームやSNSによる学力低下・生活リズムの乱れ
  • 健康被害
    …液晶画面を見すぎることによる視力の低下や不眠など

インターネットの主なリスク

  • 個人情報の漏洩
    …本名や携帯電話番号、住所などがネット上に漏れる、写真を無断で公開される。される場合とする場合の両方のリスクがある
  • 人間関係のトラブル
    …ネットいじめやつきまとい行為(ネットストーカー)など。される場合とする場合の両方のリスクがある
  • 情報錯誤
    …デマ、フェイクニュース、フィルターバブルなどにより誤った情報や偏った情報に触れることで事実の誤認が起きる恐れがある
親子でルールを決める

内閣府の調査では、スマホの使用に当たって8割から9割の家庭が何らかのルールを設けています。デジタル機器の使い方は各家庭の方針によって大きく異なるものの、使用できる場所や時間などのルールは親子で決めておくと良いでしょう。子供がしっかりとルールを守るためにも、保護者が一方的に決めるのではなく、親子で話し合うこと大切です
また、ルールを決めるだけではなく、ルールを破った場合にどうするかのペナルティについても話し合っておくことをおすすめします

スマホ使用のルールの例

  • 自分の部屋で使わない
  • 夜◯時以降は使わない
  • スマホを使うのは一日◯時間まで
  • 課金はしない
  • アプリのダウンロードは事前に許可を得る
  • SNSなどで悪口を書かない
  • 連絡先を交換する時は親の許可をもらう
  • IDやパスワードを決める(親子で共有する)

具体的なルールが思いつかない場合は、大手携帯電話会社が配布しているスマホルールの話し合いリストを活用するのも一つの方法です。

親子で一緒に考えよう!わが家のスマホルール【PDF】(NTTドコモ)

おすすめのキッズスマホ

TONEモバイル

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出典:TONEモバイル 公式サイト

TONEモバイルは、ドコモ回線を利用したMVNO。ドコモのiPhoneおよびAndroid端末に挿入して利用できるSIMカードを提供している。
オプションサービスの見守り機能「TONEファミリー」は、月額308円でGPSによる居場所確認やアプリごとの利用制限、フィルタリング、自撮り被害防止などに対応している。
基本料金は月額1,100円(税込)、見守りオプションを加えても月額1,408円とリーズナブル。家庭内にドコモ回線に対応した端末が余っている場合は、新たな機種代も不要となる点が嬉しい(対応機種は公式サイトにて確認のこと)。
家族でドコモ回線を利用しており、お下がりの端末で子供のスマホデビューを検討している場合や、割安なスマホプランを探している場合は要チェックのキッズスマホだろう

料金(税込)

基本料金 月額1,100円
※データ通信:動画のみ1GB分まで。その他データ通信は無制限(Wi-Fi環境では動画も視聴制限なし)
見守り機能(TONEファミリー) 月額308円
動画チケット 1GBあたり330円
契約事務手数料 初回3,300円

機種価格(例)

AQUOS wish3

AQUOS wish3(Android)

37,863円(税込)

子供向けの機能

  • 見守りサービス「TONEファミリー」
    …GPS居場所確認、アプリ利用制限、自撮り被害防止、歩きスマホ検知、フィルタリング、時間制限、乗り物通知、指定エリアの出入り通知(ジオフェンス)、チャット機能※OSにより対応機能が異なる
  • お下がりの端末なら端末料金0円
    ※対象:ドコモ回線で使えるAndroid端末もしくはiPhone

TONEモバイル公式サイトへ行く

ハミック

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出典:ハミック 公式サイト

ハミックは、未就学から小学生の子供のスマホデビューを想定したキッズスマホ。見守り機能を搭載した小学生向けのキッズスマホ「MIELS(ミエルス)」と、未就学から小学校低学年を想定したプレスマホ「POCKET(ポケット)」を取り扱う。
基本料金は月額1,100円(税込)で見守り機能も料金に含まれる。MIELSは、本体購入不要のレンタルサービス「シェアプラン」も提供しており、こちらは機種レンタル料と通信費を合わせて月額2,200円(税込。初期費用3,300円別途)で利用可能。
いずれもAndroid端末となるが、子供らしい可愛いデザインの本体に加え、オリジナルのスマホケース作成サービスもあり、楽しみながらスマホに触れられる。
機種・機能は限定されるものの各種機能・サービスとも子供向けに特化しており、安全にスマホデビューをさせたい場合におすすめのキッズスマホの1つ

料金(税込)

基本料金 月額1,100円
※データ容量:1GB+各種みまもり機能付き

機種価格(例)

キャプチャ画像

Hamic MIELS(Android)

29,700円(税込)
※シェアプランの場合は月額2,200円(税込。レンタル料+通信料)+初期費用3,300円(税込)

キャプチャ画像

Hamic POCKET(Android)

12,100円(税込)

子供向けの機能

  • ジオフェンスみまもり
    …自宅や学校など、特定の場所に到着したことを通知
  • 位置情報送信ビーコン
    …バッテリー切れでもビーコンが一定期間、位置情報を送信
  • 現在地の自動送信
    …防犯ブザー作動時に現在地を記録・送信
  • 音声の自動録音
    …防犯ブザー作動時に周囲の音を自動的に録音し、保護者に送信
  • コンテンツ閲覧制限
    …不適切なページをブロック
  • 使用可能アプリ制限
    …使用できるアプリの設定や利用時間の制限で使いすぎを防止
  • メッセージみまもり
    …「Hamic アプリ」で子供のコミュニケーション内容を確認
  • 耐久性
    …耐久性に優れたiFaceを採用

ハミック公式サイトへ行く

ドコモキッズ

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出典:ドコモキッズ 公式サイト

ドコモキッズは、NTTドコモが提供するキッズ携帯。スマホとは異なり、インターネットの閲覧・アプリのインストールなどはできない。あらかじめ指定した登録者との通話、画像・動画・メッセージのやり取り、画像と動画の撮影が可能。その他、GPSのによる位置確認機能、危ない目にあった時の防犯ブザー機能などを備える。
月額基本料は550円と割安で、機種本体価格もキッズスマホと比較するとリーズナブルとなっている。位置確認やキッズ携帯紛失時の探索サービスにはオプションが発生するものの、月額費用1,000円前後で抑えられるのは嬉しい。
大手携帯キャリアだけに、公式サイトや全国のドコモショップでは、スマホとインターネットの使い方教室(小学生向け、中高生向け)などの教育コンテンツも充実している。
将来のスマホ導入に向けてデバイスの使い方やネットリテラシーを育みたい場合に特におすすめ

料金(税込)

基本料金 月額550円
※家族間通話無料、SMS送受信、写真・動画送信も可能なメッセージ機能搭載

機種価格(例)

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キッズケータイ KY-41C

22,000円(税込)

子供向けの機能

  • 登録した相手とのみ通話、メッセージが可能
  • イマドコサーチ(月額220円)
    …居場所確認&防犯ブザー搭載
  • 子供の帰宅を通知
  • 遠隔操作でマナーモードを解除
  • 耐久性のあるボディ、手洗い時に本体も泡ハンドソープで洗浄可能
  • ケータイお探しサービス(月4回まで無料、5回目以降1回330円)
    …紛失時にドコモサービスで位置を検索

ドコモキッズ公式サイトへ行く

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