小学生が漢検を受験する3つのメリット。級別合格率とおすすめの勉強法も
今回の働くママ プラスのニュースは、今やすっかり定着した感のある漢字能力検定、いわゆる漢検を小学生が受験するメリットを考えてみたいと思います。
ちなみに筆者の子どもは上の子(小学4年)も下の子(小学2年)も積極的に漢検を受験しています (※2017年時)。その体験談も踏まえ、メリットをお伝えできれば幸いです。
小学生が漢検を受験するメリットその1 漢字に対して自信がつく
学校で習う漢字の勉強を、事前に漢検で勉強していると、学校の漢字の授業がすらすらと頭に入るようになります。そうなると子どもは、自分は「漢字が得意」と感じるようになり、得意だからこそ他の子に負けないよう次も頑張ろうという気持ちになっていきます。子どもはとても純粋です。何かに自信がつくという経験は、今後の長い人生の中で、必ずプラスになるはずです。
小学生が漢検を受験するメリットその2 日々の学習習慣がつく
漢検を合格を目指すということは、その級の範囲の漢字の勉強に取り組まなければいけません。大人であれば一夜漬けも可能ですが、初めての漢字をたくさん勉強する小学生がその範囲の漢字を憶え、合格するために必要なのは、毎日の学習です。漢検合格を目指し、1日15分でも机に向かう習慣をつけることができれば、それは子どもの大きな成長と言えるでしょう。
小学生が漢検を受験するメリットその3 学習を先取りすることで定期試験や受験にも役立つ
漢字の勉強は、小学校の国語の定期試験で必ず出題されます。また中学受験の際も、ライバルに差をつけるために、漢字の問題を取りこぼす訳にはいきません。また漢検を受験し、少し早いうちから小学校の漢字を全て憶えておけば、受験の際、改めて漢字を学習する必要がなくなり、その時間を苦手科目の勉強に回すことができます。これは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
以上の3つが働くママ プラス編集部が考える漢検のメリットです。(※ちなみに漢検を主催する日本漢字能力検定協会は、漢検をおすすめする3つの理由として「学びの習慣が身に付く」「努力・合格が自信になり自信・挑戦心が身に付く」「基礎学力が身に付く」の3点を挙げています。)
それでは次に小学生の学習範囲となる級別の合格率を見てみましょう。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
5級(小学6年生程度) | 62,459人 | 46,307人 | 74.1% |
6級(小学5年生程度) | 30,164人 | 24,230人 | 80.3% |
7級(小学4年生程度) | 29,553人 | 25,632人 | 86.7% |
8級(小学3年生程度) | 27,763人 | 23,581人 | 84.9% |
9級(小学2年生程度) | 23,561人 | 21,630人 | 91.8% |
10級(小学1年生程度) | 17,726人 | 16,890人 | 95.3% |
この結果を見るとやはり高学年になればなるほど、合格率が落ちていくことがわかります。決して合格できない資格ではありませんが、きちんと勉強せずに合格できる試験ではないと言えるでしょう。
ちなみに漢検の受験は無料ではなく、以下の保険料がかかります。お金を無駄にしないためにも一発合格を目指しましょう。
受験料(税込) | |
---|---|
5級 | 2,000円 |
6級 | 2,000円 |
7級 | 2,000円 |
8級 | 1,500円 |
9級 | 1,500円 |
10級 | 1,500円 |
漢検合格を目指す小学生におすすめの勉強法は?
それでは最後に漢検合格を目指す小学生におすすめの学習方法をご紹介します。
まず基本となるのは書籍での学習です。日本語漢字能力検定協会が、各級で出題される問題を網羅したテキストを出版しているので、このテキストを完璧にやり込めば合格できるはず。テキストには漢字学習ステップと過去問題集の2種類がありますが、過去問題集がおすすめです。
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ちなみに漢検は6年生を対象に、学習指導要領に合わせた学校向けのオリジナル教材を開発しています。国語の授業でも使える作りになっているので、学校に導入を要望してみても良いかもしれません。
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ちなみに筆者の家庭では、実は漢検のテキストを購入しておらず、小学4年生と2年生の子供が受講しているタブレット教材「 スマイルゼミ」の漢字ドリルを活用しています。これは完璧に漢検に準拠しており、タブレットが書き順まで読み取り、チェックしてくれるのではっきり言ってその学習効果は紙より上(なお且つ親が子どもの漢字をチェックしなくても良い点が最大の魅力)です。
我が家では2年生の子が8級、4年生の子が5級に合格しましたが、学習はスマイルゼミのみでした。
ただスマイルゼミは総合学習教材であり、漢字ドリル自体は無料で利用できますが、他の教科の受講には利用料がかかる点には注意が必要です。 。
今回の働くママプラスのニュースは、小学生が漢検を受験するメリットと合格率、そしておすすめの勉強方法をご紹介しました。
漢字の力は身に付けておいて決して損するものではありません。漢字は苦手ではなく、漢字を得意な子にするためにも、この機会に漢検の勉強をスタートしてみてはいかがでしょう。
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