メインビジュアル

家庭でできる非認知能力の育て方。おすすめの遊びやおもちゃも紹介

子育て Written By 長尾 尚子

更新日:

非認知能力って何?

子供の将来を決定づける力の1つとして、近年、非認知能力が注目を集めています。
非認知能力とは、子供の意欲や主体性、共感力、社会性といった学力テストでは測れない能力のこと。近年の研究では、この非認知能力の高さが、成人後の心身の健康や社会的成功と密接な関係があることがわかってきました(※)。

子供の非認知能力を高める取り組みには、絵本やパズル、工作、集団行動や自然とのふれあいなど、様々な方法があります。その一方で特別な教育を受けたり習い事をはじめたりしなくても、家庭における日々の習慣や子供への接し方の工夫によって非認知能力を育むことも可能です

そこで今回は、「家庭でできる非認知能力の育て方」をテーマに、子供への接し方のポイントや具体的な取り組み方、非認知能力を育むのに役立つおもちゃ・学習教材について解説します。

※参考ノーベル賞ヘックマン教授「5歳までのしつけや環境が、人生を決める」:日経ビジネス電子版

おもな非認知能力の例

土台となる能力自己肯定感:長所・短所を含め、ありのままの自分に価値を見出すこと
自信:すべての非認知能力を活かして自分と他者の双方に関わることで得られる
自分に対する能力主体性:自分で考え、行動すること
やり抜く力・意欲:困難な状況に陥っても自分自身を立て直し、最後まで責任を持って物事に取り組む力
創造性:0から1を生み出す発想力と課題をクリアするために試行錯誤する力
好奇心:知りたい・やりたいなど物事に対して興味を抱く力
自制心:ルールを元に論理的に判断し、自分自身をコントロールする力
柔軟性:1つの考え方・やり方に固執せず複数の視点を受け入れて駆使する力
想像力:自由に考え、夢を見る力
他者に対する能力共感力:相手の立場になって考える力。情動的な共感力と状況理解力の2種類に分かれる
コミュニケーション力:自分の意思を伝え、相手の考えを受け止める力
社会性:社会の一員として、共感力やコミュニケーション力、協働力を発揮し、集団生活をうまく送る力
協働力:他人と協力し、それぞれが持つ違いと強みを活かして1つのことを成し遂げる力

Check
この特集でわかること

子供の将来を支える非認知能力の基礎知識から、家庭での接し方や遊び・学習を通じた具体的な育て方、おすすめ教材や知育玩具まで、家庭で実践できる非認知能力の育成方法を詳しく解説しています。

非認知能力は家庭で育つ。子供への接し方のポイントは?

非認知能力を育てる場として、「家庭」は非常に重要な役割を果たしています
家は子供が保護者から守られて安心して過ごせる場所であり、発達心理学では「安全基地」と呼ばれます。非認知能力のベースとなる自己肯定感は、このような安全基地で親との関わりあいによって育まれ、他の非認知能力へと拡がることで子供が外の世界に出ていく自信へとつながります。
わが子の非認知能力を育みたい保護者の方は、家庭の安全基地としての機能を理解した上で、子供に対して以下のような接し方を意識すると良いでしょう

子供の成長を祝う・喜ぶ

子供の成長を祝う・喜ぶ

ハイハイやつかまり立ち、言葉や歌、簡単な計算など、子供は成長とともにできることが増えていきます。新しく何かができるようになったときは、些細なことでも「できたね!」と子供の成長を喜ぶと良いでしょう。親が子供の成長を前向きに捉えていることが伝わると、子供は自己肯定感や意欲を育めます
また、誕生日のお祝いなどで、生まれてきてくれて嬉しい気持ちを定期的に伝えるのも良いでしょう。

子供が自分で選ぶ・決める経験をさせる

子供が自分で選ぶ・決める経験をさせる

成長して自我が芽生える年齢になると、子供は「自分でやりたい」「自分が選びたい」という欲求が高まります。2~4歳頃のイヤイヤ期(第一次反抗期)は、特に主体性を身につける重要な時期。子供の意思を尊重することで自己肯定感や自尊心を育むきっかけになるので、「どうしたい?」「どっちにする?」など、子供の意見を聞くようにしましょう

子供に「ありがとう」を伝える

子供に「ありがとう」を伝える

物を取ってもらう、簡単なお手伝いをしてもらうなど、子供に何かを頼み、「ありがとう」を伝えることで、子供は人の役に立っている実感を得られます。人から感謝されることによる自己肯定感に加え、集団生活に欠かせない社会性や協働力を身につけるきっかけにもなるでしょう。

子供の失敗を過度に責めない・先回りして防ごうとしない

子供の失敗を過度に責めない・先回りして防ごうとしない

「飲み物をこぼす」「物をなくす・壊す」「忘れ物をする」など、子供は様々な失敗を繰り返して大きくなります。命の危険や悪意がない限り、子供が失敗しても過度に叱らないようにしましょう。「失敗しても大丈夫」というメッセージが伝われば、子供は失敗から学ぶ意味や失敗を隠さずにリカバリしようとする前向きさを身につけることができます
また、子供が失敗しそうなときに親が先回りして失敗する機会を防いでしまわないようにしましょう。

兄弟姉妹や同級生など他の子供と比較しない

兄弟姉妹や同級生など他の子供と比較しない

「◯◯くん(ちゃん)はできるのに、どうしてあなたはできないの?」といった他の子と比較しながらの叱責は、子供の自己肯定感を下げ、意欲や自信を失うきっかけになります。
子供を褒めるための比較であっても、他者と比較することは、優劣といった価値の基準を他者に置いているため、子供がありのままの自分を認める自己肯定感からは遠ざかる点も問題です。兄弟姉妹などの身近な家族であっても、他者との比較は避けましょう。

家庭で非認知能力を育むための具体的な取り組み

家庭で非認知能力を育てるための具体的な取り組みには、以下のものがあります。先述の接し方のポイントも踏まえた上で、日々の生活に取り入れてみると良いでしょう。

子供が好きなことをして遊べる環境を作る

子供が好きなことをして遊べる環境を作る

子供は遊びを通じて想像力や創造力といった様々な非認知能力を高めていきます。子供部屋やリビングの一角に子供が集中して遊べる場所を作ってあげると良いでしょう。おもちゃはブロックやおままごとセットなど、子供自身が創意工夫を凝らして遊べるものがおすすめです。

家族間での挨拶や会話を大切にする

家族間での挨拶や会話を大切にする

「おはよう」「おやすみ」といった挨拶や、毎日の出来事などのちょっとした会話が交わせる環境があると、子供は自分自身が親から気にかけられる存在であることを認識できます。
親が忙しい場合でも、夕食の支度をしながら、お風呂に入りながら、寝る前等、すきま時間を活用して子供の話を聞くようにしましょう。その際に、親子の会話が親から子への注意やダメ出しにならないようにすることが大切です。

子供にお手伝いをしてもらう

子供にお手伝いをしてもらう

お皿をしまってもらう、郵便物を取ってきてもらうなど、子供にもできる簡単なお手伝いを頼むと、親子のコミュニケーションのきっかけになります。親にものを頼まれ、「ありがとう」とお礼を言われることは、子供の自己肯定感を育み、集団生活へのポジティブな気持ちを抱くきっかけになるでしょう

絵本の読み聞かせをする

絵本の読み聞かせをする

絵本の読み聞かせは、言葉や文字を覚えるだけではなく、親子のコミュニケーション、想像力や好奇心など、様々な非認知能力を高めます。絵本は動画やテレビよりも目への負担も少ないため、子供が本や物語に興味を示す場合は、読み聞かせを積極的に取り入れてみましょう

学びの時間を活かして非認知能力を育むには?

子供の非認知能力は日常生活の中で意識して育むことが可能ですが、出題された問題に答えたり、タブレット端末を使ったりと、普段とは違う学びの環境に身を置くことが、勉強への興味を抱くきっかけとなるケースもあります。
おもちゃを使った遊びに子供が飽きはじめている場合は、学びが楽しさにつながるような家庭学習教材の利用を検討しても良いでしょう

天神 幼児タブレット版

天神は、家庭向けや学習塾向けにデジタル教材を提供する「天神」が0歳から6歳までの幼児を対象に提供するタブレット学習

専用タブレットにインストールした5系統60ジャンル約10,000問の問題を子供の興味・関心に合わせて出題する。イラスト入りのフラッシュカードで文字やアルファベットを覚えたり、図形のパズル問題を解いたりと、音と動きのあるタブレット学習ならではの学びを提供。配布されるタブレット端末は学習専用で、定期アップデート以外はインターネットへの接続も不要となる。小さな子供でも安心して端末を利用できる点が嬉しい

一人ひとりに合わせたオーダーメイド教材となるため、料金は資料請求の際に見積もりが必要だが、4日間の無料体験も可能なので、気になる場合はチェックしてみては。

対象年齢

  • 0歳から6歳まで

無料体験

  • あり(4日間。資料請求後に申し込み可。パソコン・インターネット不要)

料金(税込)

  • オーダーメイドのため個別見積もり(資料請求時)

カリキュラムの内容

  • 5系統(知識、数量、言葉、記憶、思考)60ジャンル以上、約10,000問を子供の興味・関心・習熟度にあわせて出題

詳しく見る

おもちゃを使った遊びを通しても非認知能力は育つ

おもちゃを使った遊びは、特に幼児期の子供にとって、様々な非認知能力を高めるきっかけになります。ぬいぐるみやままごとセットを使ったごっこ遊びや、積み木・パズル・粘土・ブロックなどは、遊びを通して子供が想像力や対話力、集中力、創造力を養う貴重な時間と言えるでしょう
おもちゃを与えたいけれど、子供がどんなものを気に入るかわからない場合は、知育玩具のレンタルサービスを利用すると、子供の好みを探りながら年齢に合ったおもちゃを用意することができます。

Toysub!(トイサブ!)

トイサブは生後3か月から6歳までの子供を対象にした定額制のおもちゃレンタルサービス。おもちゃプランナーが子供の月齢に沿った知育玩具を選び、2か月に1回、定期的に配送するサブスクリプションサービスで、累計5万世帯以上の利用実績がある。

届いたおもちゃには返却期限がないため、子供が遊ぶものは残し、残りのおもちゃは次回の配送時に返却する仕組み。送料は利用料金に含まれているため追加費用はかからず、子供が気に入ったおもちゃは割引価格で買い取ることもできる

子供に知育玩具を与えたいが、「どんなおもちゃが最適かわからない」「おもちゃの収納や処分が大変」という場合、ぜひ活用したいおもちゃレンタルサービスの1つ。

対象年齢

  • 0歳3か月から6歳まで

無料体験

  • おすすめのおもちゃプラン診断

料金(税込)

  • おもちゃ6点スタンダード(2か月に1回):初月900円、以降月額3,980円
  • おもちゃ4点スマイル(2か月に1回):初月900円、以降月額2,980円
  • おもちゃ2点プチ(2か月に1回):初月900円、以降月額1,980円
  • すべてのプラン送料込

おもちゃレンタルの内容

  • おもちゃプランナーが子供の月齢にあわせて最適なおもちゃをプランニング
  • 兄弟姉妹それぞれにおもちゃを選定する「きょうだいプラン」も提供
  • おもちゃの返却期限や延滞料金はなし
  • おもちゃは原則弁償不要。気に入ったものは割引価格で買取も可

詳しく見る

子供の非認知能力は家庭での取り組みで育つ

子供の非認知能力は、生まれた瞬間から日々の生活の中で少しずつ育まれていきます。未就学期の子供がほとんどの時間を過ごす家庭は、まさに非認知能力を伸ばす重要な場所です

今回ご紹介した非認知能力を育むために意識したい子供への接し方と具体的な取り組みも参考に、子供が実社会に出た時に役立つ様々な能力を育てられるようにしましょう。

本サイトにはプロモーションが含まれます。