はじめに
ワーママとして働いていると、「このまま今の働き方を続けて大丈夫だろうか?」「子どもの成長や将来の教育費を考えると不安がある」と感じることは少なくありません。仕事、家事、育児に追われる毎日の中で、自分の将来についてじっくり考える時間を持つこと自体が難しいのが現実です。
そんな中で注目を集めているのが副業です。収入増や働き方の選択肢を広げるため、副業に興味を持つワーママは年々増えています。しかし実際には、「時間が足りない」「思うように稼げない」「何から始めればいいのか分からない」といった壁にぶつかり、途中で諦めてしまう人も少なくありません。
副業を成功させるためのキーワードは「リスキリング」です。近年は限られた時間で必要なスキルを身につけ、副業で成功するワーママも出てきました。本記事では、その理由と具体的な方法を、筆者の実体験を交えながらご紹介します。
目次
ワーママが副業で成功しにくい理由
ワーママが副業で成功しにくい最大の理由は、時間と体力不足です。本業をこなしながら家事や育児を担うワーママは、常に時間に追われています。副業に使える時間は、早朝や夜、子どもが寝た後など限られた時間だけという方も多いでしょう。
その結果、副業に十分な時間を割けず、「やってはいるけれど成果が出ない」という状態に陥りがちです。また、疲れがたまって学習や作業を継続できなくなることも少なくありません。
「すぐ稼げる副業」を選んでしまう
「副業=すぐに稼げるもの」というイメージや、「少しでも早く収入を増やしたい」という気持ちから、単価の低い作業型副業を選んでしまうケースも少なくありません。こうした副業は、即金性はあるものの、スキルや実績が積み上がらず、長期的に見て成功しにくい傾向があります。
独学による遠回り
ワーママが副業で成功しにくい理由の一つは、独学で闇雲に始めてしまう点にあります。
独学が悪い訳ではありませんが、正解がわからないまま進めると、結果的に遠回りしてしまうことに。限られた時間の中での遠回りは大きな負担になり、挫折の原因になるのです。
ワーママ副業成功の鍵はリスキリング
リスキリングとは
こうした状況を打開する鍵が、リスキリングです。リスキリングとは、「今までの経験に加えて新しいスキルを学び直し、時代やライフステージに合った働き方を選べるようにする」ことを指します。
副業というと、「今すぐ収入になるかどうか」に目が向きがちですが、ワーママが副業で成功するために重要なのは「今すぐ稼げるか」よりも「将来につながるか」や「長期的に続けられるか」という視点なのです。
1日30分でも意味がある理由
リスキリングを前提にした副業は、学習と実践を繰り返すことで確実にスキルが積み上がり、少しずつ単価が上がり、仕事の幅も広がっていきます。
まとまった学習時間の確保が難しく、1日30分程度の学習であったとしても十分意味があります。毎日完璧を目指す必要はありません。大切なのは、短い時間でも継続することです。半年、1年と続けるうちに、確実に「できること」が増え、副業での成功に繫がります。
副業×リスキリングが成功につながる理由
まとまった時間が取れないワーママにとって、少しずつ積み上げていけるリスキリングは非常に相性が良いと言えます。
そして、最大のメリットは、リスキリングで得たスキルが、副業だけでなく、本業の幅拡大や将来の転職等、今後の選択肢を広げてくれる点です。
ワーママにとって、リスキリングは間違いなく「自分の市場価値」を高めるツールであり、自分と家族を守るための重要な投資と言えるでしょう。
【体験談】医療職ワーママが副業で成功するまで
本チャプターでは、ワーママである筆者自身の副業体験談をお話しします。
医療職として働いていた頃の悩み
筆者は長年、医療職(作業療法士)として働いてきました。また、過去には作業療法士養成校にて教務を務めていた経験もあります。どちらの仕事もやりがいはありましたが、希望通りに休みが取りづらく、特に教務時代は勤務時間外でも学生や保護者対応などがあり、家庭との両立に常に悩みを抱えていました。
子どもの不登校が転機に
そんな中、大きな転機となったのは、当時小学校高学年だった子どもが不登校になったことです。そのきっかけの一つは、コロナ禍による生活環境の急激な変化でした。突然の休校、オンライン授業への切り替え、友人関係の希薄化などが重なり、子どもの足が少しずつ学校へ遠のいていったのです。
最初は「そのうちまた学校に戻るだろう」と呑気に構えていましたが、不登校は長期化し、子どもの心のケアや通院の付き添いなど、家庭でのサポートが必要になりました。その一方で、医療職としての仕事は時間や場所の融通が利きにくく、「このまま同じ働き方を続けるのは難しい」と強く感じるようになりました。
「何とか収入を維持しながら、子どものそばにいられる働き方はないのか?」
そう考えた末にたどり着いたのが、在宅でできる副業、そしてリスキリングを前提とした働き方の見直しでした。
Webライターへの挑戦と挫折
最初に選んだのが在宅でできる副業の代表格、Webライターです。
クラウドソーシングサイトに登録すると、初心者でも応募できる案件が多く、医療、美容、子育て、商品紹介など、さまざまな分野のライティング案件をいただけるようになりました。
執筆するにあたり、自分なりに調べ、考え、精一杯取り組んでいましたが、とにかく1記事にかかる時間が膨大でした。構成を考え、情報を調べ、裏付けを取り、文章を整えるだけで何時間もかかり、時給に換算すると驚くほど低い状態でした。
また、クライアントから修正依頼が入ることも珍しくありません。修正指示はあるものの、「なぜ直すのか」「どう直すのが正解なのか」は自分で考えるしかなく、修正しても「本当にこれでいいのか?」という不安が常につきまといました。何度も読み返しては直し、それでも自信が持てず、納品ボタンを押すたびに手が震えるほど緊張していたのを今でも覚えています。
独学で続ける中で、「頑張っているのに成長している実感がない」「このままでは時間ばかり消費してしまう」という思いが強くなり、初めて自分一人で学び続けることの限界を感じるようになりました。
ライティングスクールでのリスキリング
独学での限界を感じた筆者は、思い切ってライティングスクールに通うことを決めました。ワーママである筆者にとって、スクールを受講するということは時間的にも、金銭的にも簡単な決断ではありませんでしたが、「このまま不安な状態で書き続けることは遠回り。正しいライティングを学びたい!」という思いが勝りました。
実際、受講中は本業や家事、子どもの対応に追われ、課題の提出期限に間に合わないことが何度もありました。
締切が近づくたびに焦りながらパソコンに向かい、それでも思うように時間が取れず、直前になって期限を延長していただいたことも一度や二度ではありません。「自分の選択は正しかったのか?」「忙しい中で本当に続けられるのか?」と不安になることもありました。
それでも、講師や運営の方が状況を理解し、柔軟に対応してくださったことで、「この環境でなら学び続けられる」と感じるようになりました。無理のないペースで学び直せることは、ワーママにとって何より重要なポイントだったのです。
独学とスクールの決定的な違い
独学で学んでいた頃は、「何となく良さそう」「多分これで合っている」という感覚で文章を書いていました。しかしスクールでは、なぜこの構成が良いのか、なぜこの表現が伝わるのかを論理的・体系的に学ぶことができました。
また、検索意図の考え方、SEOライティングの基礎、見出し構成の作り方など、実務に直結する内容を体系的に学べたことは大きな収穫でした。これにより、記事を書くスピードと質が同時に向上していきました。
添削があることで「不安」が「確信」に変わった
スクールで特に大きかったのが、プロライターの先生方による添削です。
これまで修正依頼が来るたびに不安だった筆者にとって、「どこが良くて、どこが足りないのか」を明確に言語化してもらえる経験は衝撃的でした。
修正の意図や理由が分かることで、次の記事に活かせるようになり、「直される=ダメ」ではなく「成長の材料」だと捉えられるようになったのです。これにより、納品時の不安は大きく減り、自信を持って仕事に向き合えるようになりました。
論理的・体系的に学び、プロライターの先生方からの添削を受けることで、自分の課題が明確化できた点も大きな変化です。
リスキリングが収入と働き方を変えた
リスキリングを通じて文章力と構成力が身についた結果、クライアントからの評価が安定し、継続案件や指名案件をいただけるようになりました。単価も徐々に上がり、「時間を切り売りする副業」から「スキルで評価される副業」へと変化していったのです。
その後、子どもは少しずつ学校生活を取り戻し、年齢とともに自分の手を離れていきました。現在の筆者は、再びフルタイムで医療職として働いています。以前と同じように現場に立ちながらも、当時とは働き方に対する考え方が大きく変わりました。
リスキリングを通じて身につけたライティングスキルは、今も副業として活かしています。結果的に、限られた時間でも効率よく収入を得られるようになり、子どもを最大限サポートしながら働くという、当時掲げていた目標は形を変えながらも実現できました。
あの時、働き方を見直し、リスキリングに挑戦した経験は、単に副業で収入を得るためだけのものではありませんでした。ライフステージが変わっても、状況に合わせて働き方を選び直せる「土台」を作れたことが、何より大きな収穫だったと感じています。
まとめ|ワーママの副業成功は「時間」ではなく「学び方」で決まる
ワーママが副業で成功するために必要なのは、長時間の作業や継続が難しい無理な無謀な努力ではありません。限られた時間の中で、どのように学び、どの方向に積み上げていくかが何より重要なのです。
筆者自身、医療職として働きながら、子どもの不登校という予期せぬ出来事をきっかけに、働き方を見直す必要に迫られました。独学で副業に挑戦し、挫折を経験しながらも、リスキリングという選択をしたことで、1日30分という限られた時間でも成果を出せるようになったのです。
現在は再びフルタイムで医療職として働きながら、副業で身につけたスキルを活かし続けています。結果的に、「子どもを最大限サポートしながら働く」という当時の目標は、形を変えながら実現できました。
ワーママがリスキリングに挑戦する際の成功のポイントは、最初から完璧を目指さないこと。学びながら実践し、必要に応じて環境や学習方法を見直しましょう。また、自己流にこだわらず、正しい方法でリスキリングを進めることで、成長スピードは格段に上がります。
ワーママにとってのリスキリングは、今すぐ仕事を変えるためだけのものではありません。ライフステージの変化に合わせて、いつでも働き方を選び直せる力を身につける価値のある投資です。
もし今、「このままでいいのだろうか?」「将来に不安がある」と感じているなら、まずは1日30分、自分のための学び直しから始めてみてください。その小さな積み重ねが、数年後の選択肢を大きく広げてくれるはずです。