自宅でもできるモンテッソーリ教育。基本の考え方、役立つおもちゃや教材、整えておきたい環境とは?
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子どもの個性を伸ばす「モンテッソーリ教育」とは?
モンテッソーリ教育とは、イタリアの医師マリア・モンテッソーリが考案した教育法のこと。最近では、囲碁の藤井聡太七段が幼少期に受けていた教育として知られています。
モンテッソーリ教育の大きな特徴は、すべての子どもに知的好奇心があり、適切な環境とサポートさえあれば、子どもはみずから興味のある分野を見つけて学ぶことができる、という理念に支えられている点でしょう。
日本には1960年代に紹介され、現在はモンテッソーリ教育を実施する幼稚園や保育園・子ども教室も全国に存在しています。
「子どもに、自分の興味や持っている能力を伸ばしてほしい」「人に言われたことをそつなくこなす子よりも、一芸に秀でた子や、自分のやりたいことに主体的に取り組む子に育ってほしい」など、個性を尊重した子育てを目指す保護者の方にとって、モンテッソーリ教育は大きなヒントを与えてくれるはずです。
また、専用の教育施設が近くにない等で、自宅でモンテッソーリ教育を取り入れた子育てをしようと考えている方は、モンテッソーリ教育に沿って開発されたおもちゃや教材を活用してみるのも一つの方法。
そこで今回は、モンテッソーリ教育の基本と、モンテッソーリ教育を自宅で実践する際に役立つサービスやアイテムをご紹介します。
自宅でモンテッソーリ教育を実践する際のポイントとは?
モンテッソーリ教育には、認定スクールに通い、特定の教材を必ず使用しなければいけないというような縛りはありません。きちんと理念を理解し、ポイントを抑えれば、自宅でもモンテッソーリ教育は実践可能です。具体的には以下を意識すると良いでしょう。
整理整頓された、作業しやすい環境を用意する
子どもが自由に遊びたいもので遊べるよう、手の届くところに教材や道具がわかりやすく配置されている。絵を描いたり工作が好きな場合は、それをできる場所がある(または大人がすぐに場所を作ってあげられる)
子どもの発達に合わせた教具や玩具を使う
子どもの発達に合わせたおもちゃや道具を使う(なんでも口に入れたがる時期の子どもの場合は誤飲しないものetc.)。はさみやカッターなど危険性のある道具も、大人がつきそって安全な使い方を教える。
なにをやるかは子どもに自分で選ばせる
子どもの興味を優先させる(体を動かすのが好きなら、外遊びや屋内でできる遊びをするetc.)。小さい頃は二択でどちらが良いかを選ばせる。より大きくなったら「テレビを見る時間や宿題をはじめる時間を自分で決めさせる」など。
大人が教えすぎない
子どもがうまくできないことがあっても、大人はすぐに教えず、危険のない限りは見守るようにする。さまざまな物事に対して、正解を押しつけようとせず、子どもが自分で考えること、試行錯誤することを優先させる。
子どもをしっかり観察する(敏感期に気づく)
子どもをしっかり観察することで、強くこだわっている行動(おもちゃを貸せない、毎日同じ行動を繰り返す、高いところに登りたがるetc.)を見つける。モンテッソーリ教育ではこれを「敏感期」と呼び、この時期のこだわりを十分満足させることで、集中力や器用さ、バランス感覚、段取り力などを身につけられると考える。
モンテッソーリ教育を取り入れた知育玩具や幼児教材を活用してみよう
モンテッソーリ教育では、子どもの主体性を優先させる教育方針と同時に、色・音・触感などで五感を刺激する玩具や、言葉と数の感覚を養うための知育教材などが使われます。
自宅でモンテッソーリ教育を行う場合は、このようなモンテッソーリ教育の特徴を取り入れた玩具や学習システムを利用してみるのもひとつの方法でしょう。
マルボティック
モンテッソーリ教育を発端に考案された知育玩具。数字やアルファベットをかたどった木製のブロックと、タブレットにインストールして利用するアプリがセットになっており、ブロック&アプリを使って遊びながら数字や文字を覚えていくことができる。
アプリは、文字用(スマートレターズ)が4種類、数字用(スマートナンバーズ)が3種類のほか、7種類がセットになった「スマートキット」もあり。2歳から8歳までの子どもに対応している。
料金 |
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天神
モンテッソーリ教育を取り入れた家庭用学習教材。幼児版(0歳から6歳まで)は、専用のタブレット端末を利用したタブレット版と、家庭のパソコンにハードウェア端末を取り付けて使用するパソコン版の2種類がある。
知識、数量、言葉、記憶、思考の5分野、59ジャンル・約10,000問の中から子どもがやりたいものを自由に学べるようになっており、スモールステップでこまめな達成感を得ながら知識・能力を身につけられる。
料金 | 子ども一人一人によるフルオーダーメイドのため資料の「価格詳細」を参照 |
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「おもちゃレンタル」を利用してモンテッソーリ教育を気軽に取り入れよう
モンテッソーリ教育で使用する玩具の多くは、木などの自然素材が使われています。子どもの五感を刺激し、手先の器用さや思考力を養うために、質の高い玩具を使用することも、モンテッソーリ教育の特徴のひとつ。
しかし、高品質のおもちゃは、一般的に価格も高くなりがちです。年齢や発達の段階ごとに購入すると、子どもの玩具費用が高くつくうえ、家庭内での置き場所に困る……という方も多いはず。
費用を抑え、かつ、質の高いおもちゃをわが子に使わせてあげたい場合は、「おもちゃレンタル」を活用してみてはいかがでしょう。
現在は、モンテッソーリ教育を取り入れたパズルや木のおもちゃを扱うおもちゃレンタルも増えています。
キッズ・ラボラトリー
子どもの成長に合わせて知育玩具をレンタルできる定額制のおもちゃレンタルサービス。毎月5~7点のおもちゃが届く毎月コースと、2ヶ月に1回4~6点が届く隔月コースを選べる。
届くおもちゃは子どもの年齢に合わせて調整されており、積み木やパズルなどの知育玩具中心。子どもが気に入らなかったおもちゃは返送し、気に入ったおもちゃは交換せずに借り続けることができるなど、フレキシブルな対応も嬉しい。
取り扱うおもちゃは消毒・クリーニングを徹底。月額料金には部品の破損・紛失補償も含まれているので、万一、おもちゃを壊してしまった場合も原則追加料金が発生しない点も安心できる。
対象年齢 | 生後3か月から8歳 |
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料金 |
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トイサブ!
おもちゃ・知育玩具の定額レンタルサービス。月額3,674円(税込)を申し込むと、隔月で6点のおもちゃが届く(送料無料)。
認定ベビートイインストラクターが月齢や子どもの志向・保護者の要望に合わせて子どもごとに個別プランを作成。
おもちゃに返送期限はなく、気に入ったおもちゃはレンタルを継続して、いらないおもちゃを返送することで、返送分が新たに配送されてくるなど、自由度が高い。おもちゃのクリーニング・消毒も徹底している。
万一の破損時も原則として弁償は不要だが、マジックでの落書きや喫煙環境への放置など一部の例では追加料金が発生するため注意したい。
対象年齢 | 0歳から満4歳 |
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料金 |
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子どもの興味を見つけて自己肯定感を伸ばす「モンテッソーリ教育」に注目しよう
「個性を大切に」と言われながらも、子育てをする中で、わが子の個性をどのように伸ばしていけばよいのか悩む保護者の方も多いでしょう。
モンテッソーリ教育が重視する、子ども自身の興味に着目し、やりたいことを存分に挑戦させる教育法は、子どもの個性を伸ばすだけではなく、ありのままの自分を認めてもらったという自己肯定感を育むことにも役立ちます。
小学生以降の学習を進めるうえで重要となる課題解決力や論理的思考も、自分の個性を尊重してもらったという自己肯定感がベースになってこそ築いていけるもの。
子ども自身の学ぶ力に重点を置いたモンテッソーリ教育は、今のような時代だからこそ、子どもたち自身が生き生きと育つために欠かせない考え方と言えるでしょう。
今回ご紹介したモンテッソーリ教育の基本や、自宅でモンテッソーリ教育を取り入れる際に役立つサービスの情報も参考に、お子さんの個性を伸ばす教育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
- Author: 長尾 尚子
- フリーライター・編集者。お家でできるモンテッソーリの子育ての調査と記事執筆を担当。自身も二人の子どもを育てる働くママ。子どもはのびのび育て、個性を伸ばすことを大事にしている。 【資格】消費生活アドバイザー、FP2級
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