中学受験のメリットとデメリットは?共働き家庭が考えたい中高一貫校のメリットとデメリット

教育・受験

Written By 西山 沙輝

共働き家庭で子供の中学受験を考えている方の中には、中学受験や子供を中高一貫校へ通わせるメリットとデメリットについて、知りたい方も多いはずです。
特に中学受験は、親子二人三脚で取り組むもの。子供が中学受験にチャレンジする際は、そのメリットとデメリットを親が事前に把握し、スケジューリングやサポートをしっかりと行うことがポイントになります。また、志望校の選定や絞り込みを行う際は、中高一貫校のメリットとデメリットを理解しておくことも大切です。

本特集では、子供の中学受験を検討している方向けに、中学受験や中高一貫校に通うメリットとデメリットを解説。また、子供が中学受験をする際にチェックしておきたい、中学受験をわかりやすく解説した漫画や、おすすめの学校情報誌、中学受験の情報収集におすすめの方法についてもご紹介します。
中学受験を検討している共働き家庭の方や、中学受験や中高一貫校のメリットとデメリットを詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

中学受験のメリットとデメリット

まずは、子供に中学受験をさせるメリットとデメリットから見ていきましょう。

中学受験のメリット

中学受験のメリット

子供が中学受験をするメリットは、大きく以下の3つが挙げられます。

中学受験のメリット①:将来の可能性が広がる

子供が中学受験をする最大のメリットは、中学受験をして、中高一貫校に通うことで、将来の可能性を広げられる点

中高一貫校の場合、「グローバル教育に力を入れている」「個性を尊重し、自由な学びを重視する」、「ICT教育に特化した最先端の教育を行う」等、各校の校風や教育方針、教育理念はさまざまで、バラエティに富んでいます。
子供に合った学びの場を選ぶことで、将来の可能性をぐっと広げられるのは、中学受験をする大きなメリットと言えるでしょう。

中学受験のメリット②:学力や知識がしっかりと身に付く

また、ハードな受験勉強を通して、一定の学力や知識がしっかりと身に付く点も、中学受験に臨むメリットの一つ。中学受験の段階で、基礎学力や勉強に対する体力をつけておけば、だんだんと難しくなっていく中学高校の勉強にも、しっかりと対応することができます。
中学受験で得られる学力や知識は、のちの大学受験にもつながるため、この点も、中学受験をする重要なメリットの一つです。

中学受験のメリット③:忍耐力や精神力が鍛えられる

ハードな受験勉強を通して、子供のストレス耐性や精神力が鍛えられる点も、中学受験をする大きなメリット。中学受験の際に味わう挫折や成功体験を通して、人間的に大きく成長できる可能性も

中学受験のデメリット

中学受験のデメリット

上記でご紹介したように、中学受験には、子供の成長や将来に対して大きなメリットが期待できますが、その一方で、デメリットも存在します。
中学受験に臨むにあたっては、メリットだけではなく、デメリットについてもしっかりとチェックしておきましょう。

中学受験のデメリット①:子供の精神的な負担が大きい

中学受験をする最大のデメリットは、子供の精神的な負担が大きい点。
中学受験の場合、小学校の勉強とは異なる中学受験用の学習が必須です。また、受験対策には多くの時間がかかるため、自由に遊べる時間や、学校行事、習い事や趣味などに打ち込める時間が減ってしまうことも。受験の時期が近づくにつれ、生活が勉強中心になり、プレッシャーを感じることも増えていきます。子供の精神的な負担が大きくなる点は、中学受験をするデメリットといえるでしょう

中学受験のデメリット②:送迎や教育費など親の負担も大きい

塾の月謝や受験対策の教材費、模試代、受験費用などの経済的負担が大きい点も、中学受験をするデメリットの一つ。また、塾への送迎や子供の学習管理など、親の負担も大きくなるため、特に、共働き家庭の場合は時間の捻出が大きな課題になります。

中学受験のデメリット③:親子関係が悪化する場合も

親のサポートが必須となる中学受験においては、親の過度な介入によって子供の主体性が損なわれる場合や、親子関係の悪化につながることもあります。子供の主体性を重視し、親のためではなく、子供のための受験であることを念頭に置いて臨むことが重要です。

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中学受験のメリットとデメリットを受験エピソードと合わせて知りたい場合、漫画を読んで、具体的なイメージを膨らませるのがおすすめです

中学受験を目指す家庭に人気の作品、『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』では、私立中学や、公立中高一貫校、名門女子中を目指す家庭や、中学受験を途中で断念した家庭など、4つの家庭のストーリーを収録。塾選びや親子ゲンカ、習い事との両立や受験直前の追い込みなど、さまざまなシーンを通して中学受験をシミュレーションすることができます

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中学受験についてもっと知りたい!中高一貫校のメリット・デメリットとは?

本チャプターでは、中学受験をし、子供を中高一貫校に通わせるメリットとデメリットを解説します。
中高一貫教育を取り入れている学校には、メリットとデメリットがあります。子供を中高一貫校に通わせたいと考えている場合は、そのメリットとデメリットをしっかりと把握し、子供の性格や将来の夢、留学や大学進学等の今後の展望と合わせて検討することが重要です。

中学受験にはさまざまな選択肢がありますが、特に私立中高を目指す場合は、情報収集をしっかりと行うことが重要です。学校によって校風がそれぞれ異なるため、個性が強い私立中高を目指す場合は、事前に学校情報誌をチェックし、具体的に志望校のイメージを固めましょう。

Pickup! 中学受験を目指す家庭におすすめ!私立中高の学校情報誌をチェック

私立中高の受験情報から学校生活まで幅広くキャッチできる学校情報誌

中学受験を考えている保護者向けの学校情報誌

私立中高 進学通信』は、中学受験を考えている保護者向けの、私立中高の学校情報誌。校風の紹介や、学校生活の取材、中学受験に関する情報などをわかりやすくまとめている。志望校の教育方針や校風を詳しく知りたい方はもちろん、私立中高の受験を考えているものの志望校をまだ絞り切れていない方にもおすすめ。

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『私立中高 進学通信』では、多くの私立中高に実際に足を運び、取材した「私学の今」を毎号掲載。私立中高の詳しい授業風景や学校施設、部活などのリアルな学校生活、生徒の学習環境などをチェックできる。学校のホームページや、配布される学校案内だけでは得られない情報を知りたい方は要チェック

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受験直前の特集号では、首都圏の私立中高に実際にアンケートをとり、頻出分野や採点基準の傾向を分析。実際に私立中高に務める教師による「合格答案の作り方」等、志望校の受験対策にも役立つコンテンツを提供している。

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中高一貫校に通うメリット

中高一貫校とは、中学高校の6年間、一貫した教育カリキュラムのもとで学べる6年制の学校のことです。
従来の中学、高校の場合、授業が3年単位で完結するため、中学と高校で学習が分断されるデメリットがありました。一方で、中高一貫校では、6年間を見据えた教育を中学1年生から行えるため、生徒の個性や創造性を伸ばすことができます
本チャプターでは、中高一貫校に通うメリットを解説します。

中高一貫に通うメリット

中高一貫校に通うメリット①各学校の教育理念に基づいた特色あるカリキュラムで学べる

中高一貫校に通う最大のメリットは、各学校の個性豊かな教育理念に基づいた、特色あるカリキュラムで学べる点。子供に合った学校を選べば、子供の個性や能力を大きく伸ばし、将来の可能性を広げることができます。
また、学習面や生活面等において、手厚いフォローが受けられるのも中高一貫校の魅力。子供に質の高い教育を受けさせたいと考えている場合、中高一貫校の受験を検討するのがおすすめです。

中高一貫校に通うメリット②:大学進学の準備をしっかりと行える、可能性の幅が広がる

中高一貫校では、高校受験がないため、ゆとりのあるカリキュラムでしっかりと学ぶことができます。また、高校受験で中断されることもないため、部活動等の課外活動にも継続して打ち込める点も嬉しいポイント。
6年間を見据えたカリキュラムにより、中学1年時から学習を前倒しで進めている学校も多く、大学受験の準備を早めにできる点も、大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、中高一貫校の前倒しのカリキュラムは、海外留学(進学)の準備に余裕を持って取り組めるため、海外留学を考えている場合にも有利です。

中高一貫校に通うメリット③:人間関係を密に育むことができる

6年間を通して、人間関係を密に育むことができるのも、中高一貫校に通うメリットの一つ。思春期の多感な時期に、じっくりと人間関係を育める点は、在学中はもちろん、その後の人生においても子供にとって、貴重な財産になるはずです。

中高一貫校に通うデメリット

中高一貫に通うデメリット

中高一貫校にはさまざまなメリットがありますが、一方で「6年間環境が変わらない」デメリットも。 子供を中高一貫校に通わせる場合は、メリットだけではなく、デメリットの側面についてもしっかりと理解しておきましょう。

中高一貫校に通うデメリット①:学力差による落ちこぼれや中だるみのリスクがある

学力差により、入学後に落ちこぼれてしまうリスクがある点は、中高一貫校の大きなデメリット。中学受験合格はゴールではなく、あくまでスタート地点であることを意識し、入学後も学習を続けることが大切です。
また、6年間の中高一貫教育を受けることで、中だるみしてしまい成績が落ちてしまう場合も。中高一貫校の場合、高校受験がない分、中だるみを起こさないようにすることが重要です。定期的に模試を受験する、英検や漢検等の検定試験を受ける等、何か学力アップに繋がることにチャレンジしましょう

中高一貫校に通うデメリット②:多様な価値観、環境に触れにくい

中高一貫校は、中学受験を通して似たような学力、家庭環境の子供が集まりやすいのも事実。そのため、多様な価値観に触れにくいというデメリットも。また、6年間を通して同じ環境(校舎)で学ぶことがほとんどのため、環境に変化がなく、マンネリ化してしまう場合もあります。

中高一貫校に通うデメリット③:人間関係に変化がない

中高一貫校は、深く密な人間関係を育める反面、人間関係に大きな変化がありません。そのため、環境が合わない場合や、学校の人間関係になじめない場合、転校や高校受験を選択する可能性も考えられます。
6年間、人間関係に大きな変化がない点も、中高一貫校に通う場合に押さえておきたいデメリットの一つです。

中学受験の準備を始めよう!親が知っておきたい情報収集ツール

実際に中学受験の準備を始める際に重要なのは、まず親がしっかりと中学受験に関する情報収集をすることです。ここでは、中学受験の準備に役立つサービスをご紹介します。

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共働きの中学受験 いつからはじめる?

共働き家庭が中学受験に臨む場合、何をいつから始めるとよいのかを解説。親が押さえておきたいポイントや、おすすめの中学受験対策についての情報も。中学受験の準備を何から始めたらよいかわからない方、親がすべきサポートについて詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。

中学受験の情報収集におすすめのツール

中学受験の事前準備として、まずは中学受験の基礎知識をしっかりと把握しておきましょう。
ブログやSNSでの中学受験体験記も参考になりますが、大手進学塾や教育サービスなど、受験のプロが監修した受験関連書籍や、しっかりと取材を行って編纂された学校情報誌等をチェックすることも重要です。
一方で、受験関連書籍や学校情報誌を買い集めると高くついてしまう他、紙の書籍の場合はかさばってしまうデメリットも。
そこでおすすめなのが、電子書籍のサブスクを利用する方法です。電子書籍のサブスクのなかでも、「Kindle Unlimited」は、中学受験関連の書籍を豊富に取り扱っており、追加料金なしで読むことができます。また、コミックや雑誌、小説、ビジネス書など200万冊以上が読み放題になるのも嬉しいポイントです。

Pickup! Kindle Unlimited

中学受験関連の電子書籍をお得に購読できる!おすすめの電子書籍サブスク

200万冊以上が月額980円で読み放題

Kindle Unlimitedは、国内最大級の電子書籍のサブスク。200万冊以上の電子書籍が読み放題となっており、小説やビジネス書、コミック、雑誌、洋書など幅広く楽しむことができる。月額料金が980円とリーズナブルな点も魅力。

中学受験関連の書籍、学校情報誌等も豊富

Kindle Unlimitedでは、中学受験関連の書籍、学校情報誌等も豊富に取り扱っている。追加料金なしで中学受験関連の書籍を読むことができるのは嬉しいポイント。中学受験に悩む保護者の方はぜひチェックしておきたい。

Kindle端末だけでなく手元の端末で利用できる。オフラインでの閲覧にも対応

Kindle Unlimitedは、Amazonが提供する「Kindle端末」だけでなく、手持ちのスマホやタブレット、PCでも利用可能。端末を選ばず購読できる点は大きな魅力の一つ。また、オフラインでの閲覧にも対応しており、事前にダウンロードしておけば、インターネット接続なしでも好きな書籍を読むことができる。

料金 月額980円
対象書籍数 200万冊以上
取り扱いジャンル 文芸、ビジネス、実用、学術、洋書、コミック、ライトノベル、雑誌、写真集等、書籍全般
オフライン閲覧
おすすめの中学受験関連の書籍
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中学受験に向いている子どもの特徴

子供に中学受験をさせるか、それとも高校受験に焦点を当てるかは親としても悩ましいポイントです。
中学受験の準備が本格化する11~12歳の時点では、子どもそれぞれによって成長段階や精神の成熟度が大きく異なります。そのため、中学受験に向いている子どもとあまり向いていない子どもでは、苦労の度合いが明確に分かれがち。
以下では、中学受験に向いている子どもの特徴を簡単に解説します。これらの特徴にあてはまる子どもは、過酷な中学受験に耐えうる素質を持っていると言えるでしょう。子どもに中学受験をさせるか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

中学受験に向いている子どもの特徴

  • 学ぶことが好き
  • 自立している/自己管理能力が身に付いている
  • 明確な目的や目標がある
  • 体力的にも精神的にもタフ

まず、学ぶことが好きな子どもは、受験勉強に苦痛を感じにくいため、中学受験に向いていると言えるでしょう。学校の教科の勉強に限らず、特定の分野に興味がある場合や、知的好奇心が旺盛である等、学ぶことに対して積極性のある子どもは、学習量が必須の中学受験において、圧倒的な強みを持ちます。

また、自立しているか、自己管理力がある程度身に付いているかも重要なポイントです。中学受験は「親の受験」とも言われるものの、子ども本人が自ら勉強しなければ、成績は伸びません。朝一人で起きる、ゲームの時間を守る、自ら勉強を始める等、自分を律することができる子どもは、中学受験に向いています。

中学で学びたい内容や行きたい志望校がある等、明確な目的や目標がある場合も、中学受験に向いていると言えるでしょう。しっかりと目標があり、受験の動機が自分の中にある子どもは、中学受験を乗り切る力を持っています。

中学受験は、小学生にとって体力的にも精神的にも過酷なものです。タフで持久力があるかどうかも、中学受験に向いているかどうか判別する一つのポイント。心身共に健康で、忍耐力がある子どもは、最後まで諦めず、受験をやり切ることができるタイプだと言えるでしょう。

まとめ

中学受験に臨む際は、そのメリットとデメリットを事前に把握し、親がしっかりと子供の中学受験をサポートすることが重要なポイント。また、志望校を絞り込む際には、中高一貫校のメリットとデメリットについても確認し、子供に合った環境を選ぶことが大切です。

共働き家庭で中学受験を検討している方は、本特集も参考に、しっかりと情報収集を行い、中学受験準備のはじめの一歩を踏み出しましょう!

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